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激しい運動をすると筋肉には少なからずダメージが残り、翌日以降のコンディションに影響が出るもの。このため、運動後のクールダウンは欠かすことはできません。そして、クールダウンに欠かせないのがストレッチです。クールダウンのストレッチで疲労回復が早くなるメカニズムを見ていきます。
体を動かすときに使うエネルギーであるアデノシンは、筋肉にはわずかしか含まれていません。このため、筋肉や肝臓にあるグリコーゲンを分解してエネルギーを作り出しています。
この過程における代謝物が乳酸です。乳酸が筋肉に溜まってその濃度が一定の値を超えると、組織や血液が酸性に傾きます。すると筋肉は収縮ができなくなって、疲れを感じるようになるのです。
運動することによっておこる疲労感は、代謝物質である乳酸の蓄積がおもな原因。この筋肉内の代謝物質を押し流す役目を果たすのがストレッチというわけです。これがクールダウンにストレッチが効果的な理由になります。
代謝物質である乳酸は、そのままにしておくと血液の中で濃度が下がりません。これでは疲れがとれにくい状態です。血中乳酸度を下げることが、翌日以降に疲れを残さないポイントになります。
そして、ストレッチの有無によって血中乳酸度の変化は大きく違ってくるのです。ストレッチしない場合と比べ、クールダウンにストレッチをすると疲労回復の時間が格段に早くなるのです。
クールダウンのストレッチが全身の毛細血管に血液を送り、乳酸を押し流してくれます。筋肉痛もこの乳酸によってもたらされるもの。筋肉痛予防にも、クールダウンのストレッチは欠かせないのでした。
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