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静的ストレッチはスポーツの準備体操には逆効果というのがいまや常識。対照的に、動きを伴う動的ストレッチが準備体操の主流になっています。動的ストレッチといえば、サッカーの試合前に選手が行っているブラジル体操が有名。そんな動的ストレッチはミトコンドリアを活性化する効果が重要なのです。
動的ストレッチは筋肉の内部温度を上げて、動きの軸として大切な深部筋を活性化し、関節の可動域を広げて、スポーツパフォーマンスをアップします。この筋肉の内部温度を上げることが、動的ストレッチが静的ストレッチと大きく違う点の1つです。
動きを伴う動的ストレッチでは筋収縮が発生。そのとき発生するエネルギーの大半は熱に変換されます。すなわち、動的ストレッチで発生した熱は、まず筋温を上げるために使われるのです。
たしかに寒いと体がかじかんで動きが悪くなりますが、体が温まると動きがスムーズになります。しかし、動的ストレッチがスポーツの準備体操に適している理由はそれだけではありません。
じつはこのとき、細胞レベルでエネルギーサイクルの科学反応が起きているのです。筋収縮は筋肉内にあるATPというエネルギー源を分解されるときに発生する熱を使っています。
しかし、ATPは多く蓄えることができません。短時間で消費されてしまうため、常に新たに作り出す必要があります。このATPを作り出すのが細胞内にいるミトコンドリアです。
ミトコンドリアは細胞の1つ1つに100~3,000個ほど存在して、細胞内の脂肪や糖分と酸素を使ってATPを生産。このミトコンドリアが十分に働くためには、筋温がある程度上がっている必要があるのです。
つまり、動的ストレッチは筋温を上昇させることでミトコンドリアを活性化。スポーツ中のエネルギー代謝を促進する効果をもたらすのです。
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