ドローインは「お腹をへこませる」という動きを指す言葉です。近年、腰痛対策の運動療法や、スポーツ選手のトレーニングに取り入れられているメソッドになります。ドローインでお腹をへこませると、背骨を支える筋肉に張りが出て安定。体幹部の筋肉が力を発揮しやすくなるのです。



ドローインで胸腰筋膜が引っ張られる


ドローインで体幹の筋肉の力が発揮しやすくなる理由は、腹横筋の働きによるものです。ドローインでお腹をへこませると、腹横筋につながっている胸腰筋膜が引っ張られます。すると、背骨を支える筋肉群に張りが出るのです。


胸腰筋膜はちょうど背中の腰あたりにあって、その左右の端に腹横筋がつながっている構造。また、胸腰筋膜は脊柱起立筋とも密接にかかわっています。だからこそ、背骨を支える筋肉群に張りが出るわけです。


このドローインは理学療法、いわゆるリハビリテーションの現場でも使われているメソッド。おもに腰痛の予防と改善を目的とした、ベーシックなメソッドとなっています。


ドローインは寝転んだまま腰痛改善


腰に手を当てながらやるとわかりますが、ドローインをするとその動きとともに背中が反応して固くなります。この固める力を利用して、それまで背骨にかかっていた負担を背中の筋肉とお腹の筋肉に分散するのです。


すると、背骨と背中の筋肉、お腹の筋肉の三者でしっかり支えることになり、腰椎への負荷が軽減します。寝転んだ姿勢のまま腰痛を予防したり改善したりできるのがドローインというわけです。


こういったリハビリテーション現場でも使われるということは、私たちの日常生活でドローインを実践することは難しいことではありません。それでも着実にウエストをサイズダウンできるのがドローインの特徴です。


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情報提供元: インナーマッスル
記事名:「 ドローインはリハビリ現場でも使われるメソッド