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自彊術の特徴は「座立両勢」といって、立位と座位で行う運動が織り交ぜられていること。自彊術が考案された当時、日本人は西洋人やほかのアジアの人々よりも「腰が強い」といわれていました。
自彊術はこの腰の強さが畳の上に座る生活によって生み出されていると考えます。このため、日本人に適した動作という意味で、座位で行う運動を取り入れているのです。実際、自彊術の最初の動作は正座から始まります。
自彊術のもう1つの特徴は「健康体でも不健康体でもできる」こと。31の動作は前の動きが次の動きの準備運動となっているだけでなく、はずみや反動を巧みに利用して体を動かす構成になっています。
さっそく、自彊術を詳しく解説しましょう。ぜんぶで31の動作があり、可動領域ギリギリまで動かします。
【自彊術のやり方】
1.正座で下腹を抱えて肩を上下
2.正座で肋骨を抱えて肩を上下
3.正座で後頭部で指を組みひじを開閉
4.正座で両手を後ろで組んで肩を上下
5.正座で片腕を水平に上げて肩を開閉
6.正座で両腕を下げて首を左右に
7.正座で手をひざに置いて首を前後
8.正座で手をひざに置いて顔を左右
9.正座で首を傾けて首筋を手で叩く
10.正座で首を前倒し後頭部を手で叩く
11.正座で上を向いておでこを拳で叩く
12.目の上下左右、最後に中央を押す
13.両足を前に伸ばし上体を前後に
14.両腕を肩幅に置いて腕立て伏せ
15.腕立ての姿勢から体を反らす
16.両足を揃えて立ち両腕を上下
17.片腕を前と後ろに10回ずつ回す
18.両腕を前と後ろに10回ずつ回す
19.片腕を前後に回して肩と背中を叩く
20.両腕を前後に回して肩と背中を叩く
21.立位体前屈でひざを曲げ伸ばし
22.手を腰に当て片足前で上体反らし
23.かかとを揃えて立ち上体を左右に
24.足を閉じてスクワットする
25.足を開いてスクワットする
26.足を大きく開いて立ち開脚する
27.足を開いてひざに手を乗せ腰割り
28.軽く足を開き両腕と上体を左右
29.仰向けでひざを折ってひざを上下
30.前屈から後転して両足を頭上に
31.足を揃えて肩を上げながら跳躍
自彊術は独特の呼吸法と号令があるのも特徴です。いずれの動作も10回を目安に行ってください。