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脂肪と聞いてよいイメージを持つ人は少ないはず。肥満や生活習慣病につながるというイメージから、脂肪は体にとって不必要と思われがち。とくに、ダイエットしている人は、脂肪を目の敵以外の何者でもないでしょう。
しかし、脂肪には健康を維持するための大切な役割があります。過度に脂肪を落とすことは、健康を損なう可能性もあるのです。適正な量であれば脂肪は落とす必要ナシ。体に必要なものといえます。
そもそも脂肪を落とすと一口にいっても「内臓脂肪・皮下脂肪・血中脂質」に分けられます。そして、それぞれ体を健康に維持するための役割があることを把握しておくべきでしょう。
内臓脂肪は、お腹の内臓まわりにあるもの。内臓脂肪には、次に食事を取るまでのエネルギー源になるという重要な役割があります。さまざまなホルモンを分泌することもわかってきました。
皮下脂肪は皮膚の下につく脂肪。皮下脂肪には体温をコントロールしたり、身体を保護したりする役目があります。そして血中脂質には、エネルギーの貯蔵・供給・燃焼の役割があるのです。
このように脂肪にはいろいろな役目があります。つきすぎているのも問題ですが、ただ単に脂肪を落とすことがすべて善というわけではないのです。痩せすぎの人は脂肪の役割を理解して、適切な量の脂肪を身につけるようにしましょう。