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スポーツ選手が疲れを取るとき、休養といっても完全休養にしないのがいまや常識。休養日でも「トコトコ走り」というスロージョギングなどのメニューを織り込むのがトレンドです。
このように、疲れを取るには血液の循環がポイント。血液の循環がよくなれば、筋肉の損傷部分に酸素が送り込まれて修復が促進されます。筋肉中にたまっている乳酸なども早く取り除くことが可能です。
そのためには、ウォーキングやジョギングなどをゆっくりと1時間ほど行うことが効果的。酸素を取り込みながら全身の筋肉を動かすため、血液の循環がよくなるからです。
そして、このように疲れを取ることを「積極的休養」といいます。筋れを取るにはただ寝ているのはむしろ逆効果。軽い運動をして血液の循環をよくしたほうが疲れを取ることができるのです。
実際、運動生理学の理論では、疲れを取るには完全休養するよりも、軽く体を動かしたほうがよいことがわかっています。完全休養で体を動かさずに昼寝ばかりしていては、筋肉の超回復も遅くなることがその理由です。
疲れを取るには、いかに多くの酸素と栄養を全身に送れるかがカギ。回復力が早いというのは、血液循環がよいことでもあります。回復力が早い選手というのは、心臓や肺、血管、血液の機能がすぐれているということです。