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運動中は、血液の大部分が筋肉流れています。瞬発力のある速筋から生まれる乳酸を処理するためだったり、持久力のある遅筋のエネルギー源となる酸素を大量に運んだりしているからです。
たとえば100m走なら、走った直後はお尻や太もも、ふくらはぎの筋肉に全身の血液の70%が集まっています。一方で胃や腸や肝臓などの内臓には、細胞が生きていく上での最低限の血液しか流れていないのです。
このため、水分補給のスポドリは冷たいものは避けなければなりません。胃に過剰な負担がかかってしまうからです。それも一気に飲むのではなく、チビチビと飲むようにする必要があります。
運動中の水分補給のスポドリも、生温かいくらいにして飲んだほうがよいでしょう。キンキンに冷やしたスポドリで水分補給する人をよく見かけますが、実際は13~14度くらいの「ぬるめ」が理想的です。
運動後の栄養補給は早ければ早いほどよいですが、運動が終わってすぐに食べ物を口にすると胃に負担がかかっています。運動後の胃は食べ物を受け入れる体制が整っていないのです。
実際、運動後にすぐに食べ物を口にすると、胃がキュッと痛くなるでしょう。消化できない状態のところに食べ物が入っていくと、胃は急に縮まる性質があるのです。下痢とは少し違う胃壁がギュッと縮まる痛さになります。