筋肉疲労の回復を考えるなら運動後は風呂ではなくシャワーが正解です。筋肉疲労の回復には、運動後の体にすばやく多くの酸素や栄養を運べれる状態にすることが大切。風呂に入るとせっかくのエネルギーが体温を下げるために使われてしまいます。シャワーで血液の流れを円滑にしましょう。



筋肉に疲労が及ぼされると超回復


超回復とは筋肉が運動でストレスや疲労を受けたあと、受けたダメージ以上に回復することです。運動やトレーニングで筋肉に疲労やストレスが及ぼされると、いよいよ超回復の出番になります。


しかし、その前にやっておかなければならないことがあります。血液を身体全体にまんべんなく戻しておくことです。というのも運動中、血液は筋肉部分に多く流れています。


100m走を走り終わった直後は、お尻にある大殿筋や太ももの大腿四頭筋、ふくらはぎの下腿三頭筋に全身の血液の7割が集中。一方で、胃や腸や肝臓などの内臓には、細胞が生きていく上での最低限の血液しか流れていません。


筋肉疲労の回復にシャワーを浴びる


このため運動後は、水分や栄養を補給する前に、筋肉に集まった血液を内臓などに戻す必要があります。野球やサッカーの試合のあとにグランドでジョギングする選手がいますが、これこそ血液を全身に戻している行為です。


軽く走った後はストレッチで身体をほぐして、構造のバランスを取り戻します。身体が硬いままだと血液が回っていかないからです。最近では、試合後にマッサージをする選手が増えてきました。


これは筋肉をほぐすことで血液循環をよくして、筋肉疲労を回復させています。運動後にシャワーを浴びるのも、血液の流れを円滑にして筋肉疲労をいち早く回復させるため。汗や汚れを落とすためだけではありません。


情報提供元: インナーマッスル
記事名:「 筋肉疲労の回復なら運動後は風呂でなくシャワー