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スポーツの練習での筋肉トレーニングとは、ウェイトトレーニングなどの筋力を鍛える練習のこと。一方の技術トレーニングとは、神経と筋肉との係わり合いを強くするもの。脳細胞と筋肉の疎通をよくする、いわば脳のトレーニングです。
もし練習で技術トレーニングと筋肉トレーニングを同じ日に行う場合、順番には気をつけましょう。筋肉トレーニングをやって体が疲れたあとに技術トレーニングを行っても、練習の効果は低くなります。
頭も体もフレッシュな状態で技術トレーニングを行って、練習の最後に筋肉トレーニングを行うのがセオリー。技術トレーニングの本質は、神経の伝達速度を上げて正確な動作を身につけることだからです。
筋肉トレーニングをやって疲れきった状態で技術トレーニングを行うと、動きに悪いクセがついてしまう弊害もあります。脳が疲れるとフォームが崩れ、悪いフォームが記憶されてしまい、あとで直しにくくなるのです。
このため、筋肉トレーニングの順番だけでなく、技術トレーニングの中身にも気をつけなければなりません。例えば野球の特打ちといえば、以前は100本立て続けにバットを振ったものです。
しかし、これでは頭も体も最後はフラフラ。練習の効果が下がってしまいます。最近の特打ちでは、10本打つごとに短い休憩を挟んで10セット行います。こうしたほうが技術トレーニングには効果的なのです。