レッグカールはうつ伏せまたは椅子に座った姿勢で、ひざを曲げることによって足首にかけたバーを動かす筋トレ。見た目でいえば、ひざを曲げる力を強くする筋トレです。とはいえ、ひざを強い力で曲げる場面はそんなにありません。なぜレッグカールでひざを曲げる力を強くするのでしょう?



レッグカールはポピュラーな筋トレ


ひざを曲げるレッグカールは、ハムストリングスを鍛える非常にポピュラーな筋トレメニュー。多くのスポーツ選手やトレーニング愛好家が、この筋トレメニューを取り入れています。


このひざを曲げて行うからといって、レッグカールはひざを曲げる力を強くするために行っているわけありません。実際、スポーツ動作や日常の動きの中で、ざを曲げる動作を強い力で行う場面はそれほどないからです。


それでは、いったいなんのためにレッグカールでひざを曲げるトレーニングを行うのでしょう? 実動作の中でハムストリングスが強い筋力を発揮するのは、走ったり跳んだりする動きの中での股関節の伸展動作です。


レッグカールはハムストリングス強化


ほとんどすべてのスポーツ動作において、足を太ももの付け根から後方に振る股関節伸展動作は重要な働きをしています。走ったり跳んだりする動作はもちろん、投げたり打ったりといった上半身を使う動作でも同じです。


じつはハムストリングスは、股関節を伸展させる作用とひざを屈曲さえる作用を併せ持つ筋肉。股関節を固定してハムストリングスを収縮させるとひざが伸び、ひざ関節を固定してハムストリングスを収縮さえれば股関節が伸展します。


つまり、レッグカールはひざを曲げる力を強化する筋トレというよりも、股関節伸展動作で主導的な役割をするハムストリングスの強化をひざを曲げる動作で行うトレーニングといえるでしょう。


情報提供元: インナーマッスル
記事名:「 レッグカールでひざを曲げる力を強くする理由