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広背筋はおもに、腕を下方や後方に引く働きをする筋肉。レスリングやボートなど強く腕を引く動作をするスポーツの選手が、すばらしい逆三角形の背中をしているのはこのためです。
広背筋の筋トレは、ほとんどが腕を後方や下方に引くローイング系のメニューで構成されています。ちなみに、ローイングとは英語の「rowing」で、ボートを漕ぐという意味です。
広背筋の筋トレメニューは一般的に難しいといわれています。これは背中の広背筋をあまり使わずに、腕の力ばかりでダンベルやマシンを引いてしまうためです。
その意味で、広背筋の筋トレのコツは「ひじを曲げる」のではなく、ひじを曲げる腕の力を抜いて「ひじを引く」ようにすること。この意識を持つことで、広背筋で引けるようになります。
背中で引く感覚を得やすい広背筋の筋トレとしては、ダンベルを使ったワンハンドローイングがおすすめ。ベンチに左手・左足を乗せて、右足を合わせた3点で下向きに背すじを伸ばした体勢になって、右手でダンベルを上下させます。
ひじを引く動作ができていると、筋トレ中はダンベルがひじの真下に来ているはず。前腕が垂直の角度をキープしているはずです。一度、広背筋の筋トレの動作確認のために、試してみるとよいでしょう。