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たとえば、立った姿勢でひざの曲げ伸ばしを行うスクワットと、マシンに座ってひざの曲げ伸ばしを行うレッグエクステンション。どちらも大腿四頭筋を鍛える筋トレメニューです。
このとき、スクワットの記録はスクワットを行ったほうが伸びますし、レッグエクステンションの記録はレッグエクステンションを行ったほうがよく伸びます。これが筋トレ効果の特異性の原理です。
だからこそ、筋トレの効果は目的に応じた内容で行うことが大切となるわけ。競技動作での筋力を高めたいなら、その競技動作に近い形の筋トレメニューを優先して行うということです。
ただし、だからといって特殊な筋トレメニューばかりを行っていても逆効果になることもあります。たとえばピッチングの筋力を鍛えようと、ケーブルマシンやチューブを引きながら投入フォームを行うのは逆効果です。
不安定な姿勢でどうする筋トレは筋肉に大きな負担をかけてにくいため、筋トレ効果があまり期待できません。体勢に無理があるため、ひじを痛めるといったケガのリスクも上昇します。
筋トレは関節動作の安定した状態で筋肉に強い負荷をかけられる、一般的なメニューから選ぶのが正しい選択。そのなかで、目的の動作に近いメニューを優先することが筋トレ効果の最大化につながるのです。