- 週間ランキング
円筒形の筒の上下を風船のゴムで覆ったものを水中に入れると、ゴムは内側に大きくへこみます。このように、水の中ではまわりから内側に圧迫する水圧がかかっているのです。
人間が水に潜ると水圧が私たちの体に加わり、とくに柔らかい手足の静脈が圧迫されます。すると心臓により多くの血液が戻り、心臓の一部が大きく拡張するのです。
そのときに、心臓の筋肉から大量に分泌されるのが血圧改善ホルモン。心房性ナトリウム利尿ペプチドというホルモンになります。このホルモンが血管年齢を若く保つ鍵を握っているのです。
そもそも高血圧になる大きな原因は塩分の摂りすぎ。血液の塩分濃度が高くなると、その濃度を薄めようとまわりの細胞から水分が集まります。すると、血液の量が多くなって血管の壁を圧迫。これこそが高血圧の状態です。
心臓で分泌された心房性ナトリウム利尿ペプチドは全身に送り出されますが、とくに大きな影響を与えるのが腎臓です。心房性ナトリウム利尿ペプチドは腎臓に働きかけると排尿を促進します。
そのときに余分な塩分が体外に排出。結果的に、塩分濃度が低くなって血圧が低下するというわけ。高血圧が続くと血管が硬く狭くなってしまう動脈硬化を引き起こしますが、血圧が低ければ血管年齢を若く保つことができます。だからこそ、血管年齢を若く保つには素潜りが効果的なのです。