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通常、この手の恋愛系記事を自分のコラムで取り上げるときは、「素晴らしい!」と同感できる内容であるか「なっちょらん!」と反論したくなる内容であるか……どちらか二択だったりするのだけれど、今回の記事にかぎっては「う〜ん、イイこと書いてるような、書いてないような…」と奥歯に物が挟まったかのごとく、不思議な読後感がただよう内容であった。
問題提起のテーマとしては悪くないと思う。ポイントは「敬遠される」のが「オシャレな女性」ではなく「オシャレ“すぎる”女性」であるってとこなのではなかろうか。じゃあ「オシャレすぎる女性」……いや、「オシャレすぎる人」とは、一体どういうヒトのことを指すのだろう……?
頭のてっぺんからつま先まで、一分(いちぶ)のスキもなく高級ブランドで完全武装しているようなヒトのことなのか?
おそらく、冒頭の「9パターン」から察するに、ここでおっしゃるところの「オシャレすぎる」は、こうしたタイプがイメージとしては近い気がする。しかし、収入(=分母)が高いヒトなら、その高級ブランドの品々も“分相応”なわけで、コッチが「敬遠する・しない」以前に、アッチもおのずと“分相応”な相手をチョイスするのが従来であるからして「いらん心配はしなくてもいいですよ〜」ってことになってくる。つまり、食費を削ってまで衣服や装飾品にお金を突っ込む、いわゆる「ファッションエンゲル係数が無茶に高いヒト」こそが「オシャレすぎる」という形容としては適切なのかもしれない。
あと、山手線でビニ傘っぽい素材の無色透明ズボンと、その下にピタピタのショートパンツをはいてスネ毛をつるんつるんに脱毛した“男子”を昨日見かけたが、そういう「そこまでやるか!?」的なヒトも「オシャレすぎ」……なのかもしれない。
私個人の意見を述べれば、女性のファッション傾向は、別にモテを意識したコンサバ風でも露出度高めのギャル風でも先鋭的な服飾専門学校風でも実用性を重視したワークマン風でも、なんだってかまわない。前出した「ビニ傘ズボン」のような、その傾向の“過剰さ”にもある程度寛大なつもりではある。が、たとえばバキバキのゴスロリ系だとか、難読漢字が散りばめられた特攻服を普段着とするクラスの姐さん系だとか……アイデンティティの偏りをそのままファッションでも淀みなく表現しているタイプは、「納豆が苦手」レベルでさすがに受け入れることができない。
結論を申せば、「オシャレすぎる」という言葉を正確に解釈したならば、このたびの『スゴレン』