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「悔しいなあ〜」は、(おそらく)ちまたの少なからずのおじさん(や、おじいさん)たちの声を代弁する、心からのリアルな叫びだろう。「親近感のある滝川クリステル」って感じで……それって、中高年男性のどストライクじゃないですか!? 私のなかでも「悔しい」とまではいかなくとも、夏目サンのことは間違いなく「嫌いじゃない女性タレント」として、好感度的にかなり高い位置に分類できる。あらためて、ご結婚おめでとうございます。彼女とは全然面識もないけれど……。
で、『日刊ゲンダイDIGITAL』が、この結婚をきっかけに「有吉が“いい人”にキャラ変してしまい、今後仕事がやりにくくなるのでは…?」みたいなことを案じる記事を配信していた。
まったくもって「余計なお世話」以外の何物でもない“杞憂”の言(げん)であるが(笑)、とりあえず、その内容は以下のようなものであった。
「有吉は2007年に、『品川庄司』の品川祐に『おしゃべりクソ野郎』というあだ名をつけ、そこから“毒舌芸人”として再ブレーク。毒舌キャラのおかげで仕事が続けられたことは、有吉本人が一番自覚しています。なので『いい人』と思われることを極端に嫌いますが、夏目は『誠実に仕事に向き合ったり、仲間を大切にする、そんなところに引かれたのかなって思います』などとノロけている。夏目が幸せそうにすればするほど、有吉の毒舌のイメージは薄れていく。どんどん“いい人キャラ”に見られてしまっています。今後は仕事がやりにくくなるでしょうね」(在京キー局関係者)
「そこんとこはたぶんノープロブレム」だと私は思う。まず、「毒舌」と「いい人キャラ」は決して反意語ではない、一人の人間のなかに並列していても矛盾のない概念だし、そもそも昨今、有吉のことをいまだ「毒舌キャラ」と大半の視聴者が見なしているかどうか自体も、甚だ疑問だったりする。
『有吉の壁』(日本テレビ系)を観ても、有吉は完全に一歩引いたポジションから、じつは意外とよくスベっている芸人サンたちのパフォーマンスに助け舟を出したり、持ち前のゲラキャラでその場を如才なく和ませたり……と、アシスタントの佐藤栞里(30)とともに“Wいい人”を演じきっている。夏目が“ノロける”ところの「誠実に仕事をする」「仲間を大切にする」といった有吉評は、じつに的を射ているわけだ。
私も有吉さんとは一度、某番組でご一緒させていただいたことがあるのだが、本番前には私みたいな末端の出演者にさえ、丁寧な挨拶と気配りをしてくださったし、本番中も私の決して面白くない凡庸なコメントを巧みにいじってくださった。もう我々“シロウト”にもじわじわ「有吉いい人説」はバレはじめてきているので、これからは開き直ってカドを削っていくのもアリ……なのかもしれない?
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