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その名も『THE SMOKIST COFFEE』──「大人の嗜好品を愉しむ場所」をコンセプトとした「たばこを吸いながら飲食できる店」で、2020年の11月にオープン。現在は都内に3店舗を展開しており、運営母体は、あの『シャノアール』なのだという。
昨年、4月1日に『改正健康増進法』が施行されてから以降も、全席喫煙可能な喫茶店はいくつかあった。しかし、そのほとんどは、
・ 客席面積100平方メートル以下
・ 資本金5000万円以下
・ 既存店(2020年3月31日までに開業)
・ 個人、家族経営など従業員がいない
……という条件を満たした小規模なお店で、「自宅では原稿が書けないスモーカー文筆家」である私も、徐々に“書斎”をそういう喫茶店にシフトしていったのだけれど、こういう喫茶店はこういう喫茶店で“仕事”には向かない、いくつかのデメリットがある。
・狭い店舗内は常連客ばかりで、おしゃべりが騒がしい(もちろん、それにクレームをつける権利なんぞ私にはない)
・テーブルが小さくて、多客との間隔も鮨詰め
・午後6時くらいには閉店してしまう(コロナ禍じゃない通常時であっても午後7時ごろには閉店)
対して、大型の喫茶店は、加熱式たばこのみを可にするか、店内に喫煙ブースを設置するケースがせいぜい──いや、これでも十分にスモーカーへのやさしさは伝わってくる。本当にありがたいと思う。しかし、ワガママを言わせてもらえば、やはり私は「紙巻きたばこを吸いながら」原稿を書きたいし、コーヒーを飲みたい……喫煙ブースへと移動することによって、これら一連のルーティンが分断されてしまい、執筆脳をその都度リセットするのが、正直やや一苦労だったりするのだ。
そんななか、大手のチェーン系コーヒーショップ『シャノアール』が、あえて「喫煙者のための空間づくり」に取り組むという試みは、たしかに画期的である。『ねとらぼ』の取材に応えた『シャノアール』の広報担当者は、その意義についてこうコメントしている。
私たちが過ごす日常の中に、このような喫煙スペースを区分する環境(喫煙目的施設・喫煙目的室)を作ることで、屋外で喫煙する人が減り、結果として煙草を吸わない人の受動喫煙の「機会」が減ると考えております。
さて。同記事下にあったヤフコメ欄にも目を通してみると……、
「当然、全席喫煙をうたった喫茶店や酒場はあっていいし、入口で周知しておけば、何一つ問題ない。むしろもっと増やしてあげたほうがいいくらいでしょう」
「最近は(コロナの影響で)路上の喫煙スペースも封鎖されているから、(喫煙家・嫌煙家)お互いにとってメリットだと思います」
「全面禁煙の店があるなら全面喫煙の店があってもかまわない。いろんな選択肢があってもいいのでは?」
「素晴らしいお店です。副流煙に関しても自己責任だし」
「むやみやたらに喫煙を悪とし、吸う場所を無くしたら、ポイ捨てなどのマナー違反が増えるだけ」
ちなみに、↑
▶ 面接官に「子供が熱出したら?」と聞かれたら… 賢い返し方に賞賛の声