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アニメもマンガも世界的人気を誇る『ドラゴンボール』。今回は心強い悟空の仲間として数々の死闘をくぐり抜けてきたナイスガイ、天津飯さんにフィーチャー。
中高時代の4軍男子(非モテ)から這い上がった経験をもとに、恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト 兼 恋愛カウンセラーである私・堺屋大地が、戦闘力のインフレについていけない悲哀漂う天津飯さんの名言を3つ紹介していきます。
敵や仲間との力の差に驚愕しながらも、ストイックに鍛錬を続ける天津飯さんにこそ、モテる“男の色気”が宿っているのではないかと思うのです…!
■「あ…あれが超サイヤ人………オレたちとは……まるで次元がちがう…」
「人造人間編」原作マンガ29巻より。
超(スーパー)サイヤ人に変身し、人造人間19号との闘いを繰り広げる悟空。超サイヤ人になって闘う悟空の姿を初めて間近で見た天津飯さんは、「あ…あれが超サイヤ人………オレたちとは……まるで次元が ちがう…」と驚愕します。
しかし、実はこのときの悟空は心臓病を発症しはじめていて、本調子とは程遠い状態。実際、一緒に修行していたピッコロは異変に気付き、本来の力を出し切れない悟空を「あのザマ」呼ばわりしていました。ピッコロには、「次元がちがう」とまで評した天津飯さんの気持ちや立場も考えて発言してほしかったです……。
■「な…なんということだ………世界がちがいすぎる……」
「人造人間編」原作マンガ31巻より。
完全体になるために人造人間17号・18号を吸収しようと強襲してきたセル。自分より格段に強いであろう17号や、神様と融合してパワーアップしていたピッコロが劣勢を強いられる姿を見て、絶望するように天津飯さんは「な…なんということだ………世界がちがいすぎる……」と独り言ちるのでした。
つい少し前に、超サイヤ人になった悟空との“次元のちがい”を見せつけられ、今回はセルに“世界のちがい”を見せつけられた天津飯さん……。才能の限界の残酷さよ……!
■「く…くっそ~~~~っ!!じ…次元がちがいすぎる…!!役に立てん!!」
「魔人ブウ編」原作マンガ41巻より。
ゴテンクスとピッコロを吸収し、強大な力を得た魔人ブウ。それまでブウを圧倒していた悟飯も、パワーアップしたブウに大苦戦……! そこに現れたのが天津飯さんでした……!! デンデとミスターサタンがブウのエネルギー弾で殺されそうになったところに、気功砲で二人を助けるというグッジョブな役割を果たします。
しかし、『ドラゴンボール』史上、最強の敵である魔人ブウ相手に天津飯さんが敵うわけもなく、ブウが地球ごと消し去ろうと攻撃態勢に入ると、「く…くっそ~~~~っ!! じ…次元がちがいすぎる…!! 役に立てん!!」と苦悶の絶叫。
超サイヤ人の悟空を見たときも“次元のちがい”を感じていましたから、このときの天津飯さんが感じた“次元のちがい”は、三~四次元分ぐらいだったかもしれませんね……。
■「次元」や「世界」の違いを思い知らされがちな天津飯さんがカッコいい理由
“次元のちがい”、“世界のちがい”に敏感なお年頃の天津飯さん。
しかし悟空、悟飯、ベジータ、トランクスといったサイヤ人勢や、セルやブウといったラスボスたちは基本的に才能や能力がチートすぎますよね。
そんなチートキャラたちを前にしても腐らずに修練を積んで、常に自分の限界を突破しようとストイックに技を磨く天津飯さんには、男の色気を感じませんか?
実際、圧倒的な戦闘力の差があっただろう第二形態セルを気功砲で足止めしたこともありましたし、先述したように史上最強の敵・魔人ブウを前にしても、ひるまず闘いに加わる勇気は賞賛もの。
圧倒的に強いサイヤ人勢などに比べれば天津飯さんは凡人かもしれませんが、天津飯さんは“凡人には凡人なりの闘う美学がある”ことを教えてくれるカッコいいキャラなのです。
――『ドラゴンボール』には悟空やベジータなどの強キャラや、トランクスやヤムチャなどのイケメンキャラもいます。ですが、もし『ドラゴンボール』キャラたちが現実世界にいたとしたら、一番モテるのはストイックで男気あふれる天津飯さんなんじゃないかと思う次第です…!