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『機動戦士ガンダム』シリーズ屈指の人気キャラ、シャア・アズナブル。大人でクールなカッコいいイメージがあるかもしれませんが、恋愛専門家から見るとシャアの発言の数々はかなりの“ダメ男”なんです。今回は[Z編]!
初代『機動戦士ガンダム』の7年後を舞台にした続編『機動戦士Zガンダム』。このときのシャアはクワトロ・バジーナという偽名で素性を隠し、主人公のカミーユ・ビダンたちの心強い仲間として共に戦ってくれます。
10代でまだ若い主人公を導く大人先輩キャラなわけですが、この『Z』時代でも恋愛面においてのシャアは超ダメダメなのです…。
そこで今回は、中高時代の4軍男子(非モテ)から這い上がった経験をもとに、恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト 兼 恋愛カウンセラーである私・堺屋大地が、『機動戦士Zガンダム』におけるシャアのダメ恋愛発言を分析していきたいと思います。
■「これが若さか…」(第13話『シャトル発信』)
このシーンは直接恋愛が関係しているわけではないのですが、「これが若さか…」とつぶやいたシャアは、おそらく女性から見たらあまりに恋愛対象として“ナシ”だろうということで、挙げさせていただきました。
カミーユらに“クワトロ・バジーナ”ではなく“シャア・アズナブル”ではないかと問われるシャア。もうぶっちゃけこの時点でクワトロ=シャアであることはバレバレなのですが、シャアは“シャア・アズナブル”だということは否定し、「今の私はクワトロ・バジーナ大尉だ。それ以上でもそれ以下でもない」と言い逃れる始末。
そんな煮え切らない態度のシャアにカミーユが激おこ。苛立ちがピークとなったカミーユは、シャアの顔面に鉄拳を浴びせるのです…! その殴られた直後に、涙を流しながら「これが若さか…」なんです。ダメ男すぎる…。
■「サボテンが、花をつけている…」(第34話『宇宙が呼ぶ声』)
『Z』時代のシャアの恋人(愛人?)だったレコア・ロンドという女性が、シャアの制止を振り切って出撃し、帰らぬ人に…。とは言え、実はレコアは戦死していたわけではなく、敵軍に寝返っていただけなのですが、シャアやカミーユはレコアが戦死してしまったものと思っていました。
家主(レコア)のいなくなった部屋を訪れていたシャアは、やってきたカミーユにまたまたぶん殴られます。そして殴られた直後に口にしたのが、この「サボテンが、花をつけている…」でした。これはサボテンが花をつけているのにも気づかなかったほど、レコアの部屋を訪れていなかった(=レコアを放置していた)ことを表した言葉でしょうね。
ちなみにレコアが敵軍に寝返った理由ですが、端的に言うと敵将のパプテマス・シロッコに惚れてしまったから。レコアを本気で愛すことなく放置していたことが原因ではあるものの、敵将に寝取られるとはなんとも…………。
■「その女に取り憑かれるぞ」(第35話『キリマンジャロの嵐』)
敵同士ながらかつて恋に落ちていたカミーユとフォウ・ムラサメが、キリマンジャロ基地内で邂逅。しかしフォウは強化人間(科学的にニュータイプ能力を開発された人)であるため、シャアはカミーユに「ええい、彼女に近づいてはならんのだ。強化人間だというのはわかっているだろう」と制止するも、カミーユは聞く耳持たず…。
カミーユはフォウを救うことに盲目的になってしまっており、シャアが「その女に取り憑かれるぞ」と警告するのです。カミーユは目の前のフォウのことで頭がいっぱいになり冷静さを欠いていましたが、もし平常心だったとしてもシャアの言うことなんて聞かなかったかもしれません。
カミーユはレコアの一件で、シャアに恋愛ゴトで説教なんてされたくねぇと思うに違いないからです。また、カミーユは知る由もありませんが、かつてはシャアとアムロ・レイは、戦場でララァ・スンというニュータイプ少女を取り合っていましたしね…。