いきなりだが、賢明なるcitrus読者諸君は、「カネモ」という言葉の意味をご存じだろうか? イントネーションは「タマゴ」と同じ。つまり、真ん中にアクセントを付けて読む。



 



都道府県を自動判別する「日本初」の地域ポータルサイト『Jタウンネット』は、2019年8月23日から2020年までの間、「『カネモ』←この意味、分かりますか?」をテーマにアンケート調査を敢行(得票総数:1011票)。はたして、認知度のほどは……!?



 



まず、全国の数字から。「聞いたことはあるが、意味は知らなかった」は1.1%。プラス「まったく知らなかった」が58.5%で、それらを合計して「意味を知らなかった人」は59.5%。すなわち「全国的な認知度は今ひとつ」といった結論がここからは導き出せる。



 



ただし、圧倒的な認知度を誇っている地方があるという。「近畿地方」だ。近畿2府5県では「知っている」の割合がそれぞれ高かった順に三重県(75%)、和歌山県(75%)、滋賀県(73.3%)、奈良県(72.2%)、兵庫県(67.3%)、大阪府(64%)、京都府(59.4%)という結果に。平均すると69.4%が「カネモ」の意味を知っていたわけである。つまり、この「カネモ」なるワードは、関西あたりから発祥した可能性が高い……と推測できるのではなかろうか。



 



さて。ほぼ6割近くの「意味を知らない人」たちのために、そろそろ正解を言っておこう。どうやら「金持ち」を略した方言のようなもの……らしい。私は大学卒業までを関西で過ごした生粋の大阪人であるが、正直ところ全然わからなかった。もし「近畿発祥説」が正しいなら、私が上京した1985年以降に流通した、比較的新しい“造語”なのかもしれない。いずれにしろ「関西人なのに知らなかった」という事実に、ホンのちょっぴり落胆していたりもする。ソッチが発祥なんだったら「カネモ」とくれば、普通は我が阪神タイガースの「金本前監督」だろ! 



 



しかしながら、負け惜しむわけじゃないけど、「関西人でも時に解読できない関西の方言」ってやつは、意外とまだまだ実在する。では、関西人のアナタ! 次に挙げるワードの意味はおわかりだろうか?



 



1. なんば

2. にぬき

3. かしわ

4. あたん(する)

5. えずく



 



正解は、



 



1. とうもろこし

2. 茹で卵

3. 鶏肉

4. (誰々に)当たり散らす

5. 吐き気をもよおす



 



1〜4は、正確には京都弁であるようで、私の大阪の実家から電車で1時間もかからない京都の地では、(少なくとも30年ほど前だと)子どもからお父さんお母さんまでもが当たり前のごとく使っており、(当時は)頭に「?」マークが浮きまくっていた……と、そんなこんなで我々が日常で無意識にふと口から漏らす単語が、すべて全国区だとはかぎらない……ってことですな?


情報提供元: citrus
記事名:「 「カネモ」の意味ってわかる? 大阪人でも知らない関西言葉のアレコレ