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■『機動戦士ガンダムSEED』と『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の世界
遺伝子操作をしていない通常の人類「ナチュラル」と、遺伝子操作された新人類「コーディネイター」との対立を描いた『SEED』。主人公キラ・ヤマトは、自身はコーディネイターでありながらナチュラル側(地球連合軍)のガンダムパイロットとなる…!続いて『SEED』は、前作の2年後を描いた正当続編で、遺伝子操作をしていない通常の人類「ナチュラル」と、遺伝子操作された新人類「コーディネイター」との対立を描く。主人公のシン・アスカは、コーディネイター側のザフト軍の軍人としてガンダムパイロットとなる!
今回はこの2作品の内容をまとめました。ネタバレございますのでご注意ください!
さっそくいきなりネタバレさせていただきますが、『SEED』の大きな見どころの一つが、初見では絶対に予測不能なストーリー展開にあります。
そもそも『SEED』の前半の物語は、初代『機動戦士ガンダム』をオマージュというかリメイクしたような展開だったんですね。主人公キラや仲間たちの民間人が地球連合軍の戦艦に保護され、なし崩し的に戦場に身を投じることになる――という物語で、初代『機動戦士ガンダム』のアムロらの境遇に酷似しているんです。
ですからファースト世代ほど、序盤では「ファーストをパクッてんじゃねぇよ!」「劣化版ファーストだな…」とディスっていたわけです。
しかし!!それこそが制作陣によるミスリードだったのです! ファーストを真似たストーリーだと思って油断していると、物語中盤の怒涛の展開に驚愕必至!キラや仲間たちが腐敗した地球連合軍の実態を知って離反し、地球連合軍を敵に回すという超絶展開が待ち受けているのです。つまり、それまで自分たちが身を寄せていた勢力と戦うことになり、仲間だった地球連合軍の軍人と戦場で邂逅してしまうことも…!!
そのほか『SEED』の見どころが気になる方は、記事「「ちょ、それはないわ! 『SEED』を観ずして“ガンダム好き”を語るなんてありえない!」という理由3つ」をご覧ください!
『SEED DESTINY』の主人公は一応シン・アスカなのにも関わらず、終盤のストーリーは「本当にシンが主人公だったの!?」と疑いたくなるような展開のオンパレード。そもそも主人公のシンは、前作『SEED』で敵軍だったザフト軍の軍人という設定。つまりファースト的に言うと、“主人公がジオン兵”という感じなわけです。前作と逆の立場の視点から描かれていたというわけですね。
そのため、物語序盤はザフト軍側に“正義”があるような描写がされていくわけですが、徐々にザフト軍側に不穏な空気が漂い始め…。前作の主人公であるキラ・ヤマトが物語中盤から参戦すると、キラ視点でもストーリーが進むようになっていきます。すると、ザフト軍の黒い裏側も見え出し、思想が異なる新旧主人公(シンとキラ)がそれぞれのガンダムに乗って激突!
シンは“主役の証明”ともいえる赤・青・白のトリコロールカラーのガンダムを愛機としているものの、徐々に彼に対する描写もダークサイド風になっていき…。もうぶっちゃけてしまいますが、物語終盤ではほとんど主人公として扱われているのは前作の主人公キラであり、本作の主人公だったはずのシンはほぼ敵役として描かれるのです。しかも、ラスボス的な扱いならまだいいのですが、シンはけっこうあっさりキラに撃破されるという憂き目に遭うのでした…(悲)。
このほか『SEED DESTINY』の見どころが気になる方は、記事「「食わず嫌い厳禁…『SEED DESTINY』観ずして“ガンダム好き”を名乗るのはモグリだぜ」という理由3つ」をご覧ください!