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『機動戦士ガンダム』シリーズでは、各陣営同士の敵対感情が激化し、戦局を泥沼化させる原因となる大虐殺が度々描かれてきた。今回はなかでも「さすがに非人道的すぎる…」と言わざるを得ない事件をピックアップ。



 



 



■『機動戦士ガンダム』ブリティッシュ作戦/総被害40億人…元祖“コロニー落とし” 



 



まずは、『機動戦士ガンダム』から、第一話の冒頭でも描かれた有名な大虐殺事件を紹介したい。



 



まさに一年戦争の幕開けとも言っていい歴史的大事件が、この「ブリティッシュ作戦」によって引き起こされた“コロニー落とし”である。宇宙世紀0079、1月に起きたこの事件は、ジオン公国軍が連邦側に組みしたサイド2、8バンチコロニーに毒ガスを注入。2000万人の住民を虐殺。その後このコロニーを連邦軍本部ジャブローに落下させようとしたのだ。



 



しかし、連邦軍決死の迎撃によってコロニーの目標は逸れ、3つに大きく分断。前部がオーストラリアのシドニーに落下。厚さ10kmの地殻を貫通。9.5の大地震と津波を発生させた。さらに、分断した破片は地球全土に落下し、直接的な人的被害は23億人。その後の疫病や飢餓で、総被害は40億人にのぼったとされている。 



 





■『機動戦士Zガンダム』30バンチ事件/ティターンズによる毒ガス無差別虐殺事件 



 



次は、『機動戦士Zガンダム』で描かれた非人道的な大虐殺「30バンチ事件」だ。スペースノイドを弾圧したティターンズの暴走を象徴した事件とされている。



 



一年戦争後のスペースノイドへの反感を受けて結成された、地球出身者だけで結成された地球連邦軍の精鋭部隊“ティターンズ”。だが、彼らの行動は過激化していき、それに伴う反地球連邦政府デモも加熱していくことになってしまう。



 



そんな運動への抑止としてティターンズは、デモが過熱していたサイド1の30バンチコロニーへの猛毒G3ガスの注入を決行。大気換気システムに乗った毒ガスは瞬く間にコロニーに広がり、1500万人を虐殺するに至った。この事実は隠蔽されたものの、人々の反感は強まり、対抗組織エゥーゴが結成され、グリプス戦役勃発につながってしまったのだ。



 



 



■『機動戦士ガンダムSEED』エイプリル・フール・クライシス/産業崩壊させた軍事作戦



 



最後は『機動戦士ガンダムSEED』における“オペレーション・ウロボロス”の影響で起きた、破滅的エネルギー危機「エイプリル・フール・クライシス」だ。



 



第1次連合・プラント大戦における、ザフト軍初の地上進行作戦である第一次ビクトリア攻防戦。この戦いで敗北したザフト軍は、反攻作戦として“オペレーション・ウロボロス”を発動した。これは、地上の軍事拠点の確保や、地球連合の核兵器、核分裂エネルギーの供給抑止となるニュートロンジャマーの敷設などを目的としたものだった。



 



しかし、このニュートロンジャマーによって、地球上の原子力発電が全て停止、情報網の寸断。あらゆる産業が停止してしまい、深刻なエネルギー問題が起きてしまった。これによる副次的な人的被害の総数は、なんと地球人口の10%にもおよぶ約10億人にもおよんだのである。

 


情報提供元: citrus
記事名:「 【ガンダムシリーズ】コロニー落としで40億人…甚大な被害を出した非人道的事件3選