1979年からその人気を保ち続けている『機動戦士ガンダム』シリーズ。数多くの個性的なキャラがいる本シリーズには、かなりキザ気味な振る舞いをする者も多い。今回はそんな印象的なキャラをピックアップした。



 



 



■パプテマス・シロッコ:強烈な個性を持つ“Zガンダム”のカリスマ悪役!!



 



まずは『機動戦士Zガンダム』より、本作のラスボス的存在であり、圧倒的なカリスマ力で戦局をかき乱した天才軍人パプテマス・シロッコだ。



 



地球連邦の巨大な資源採掘船ジュピトリスの艦長として登場し、のちに地球連邦軍のティターンズに入隊。その政治的判断能力、類い稀な指揮能力、そして自らモビルスーツ(以下、MS)を開発し、戦場でも天才的な戦闘スキルを発揮するニュータイプとして、ティターンズ内で急速に権力を獲得していったのだ。



 



女性こそ次の時代の支配者と発言するなど、一見するとフェミニストのように見えるが、その実は、掲げる理想に近い存在であるハマーンを排除しようとするなどした。次世代で女性を傀儡にし、黒幕的に動こうとしたとも取れる策謀家である。他人に上から目線で振る舞い、戦闘でもその自信ゆえか、被弾を恐れずパイロットスーツを着ないなど、まさに実力を伴ったナルシスト系キザキャラと言えるだろう。



 



 

■マシュマー・セロ:騎士道精神を重んじ、ハマーンに心酔する超キザキャラ 



 



次は『機動戦士ガンダムZZ』に登場する、ネオ・ジオンの軍人マシュマー・セロを紹介したい。どこか貴公子然とした台詞回しと立ち振る舞いで視聴者に強烈なインパクトを残したマシュマー。その振り切ったキャラクター造形は、ポップ寄りなZZのテイストをある種象徴するような人物だろう。



 



ハマーン・カーン率いるネオ・ジオン軍との戦争を描いた本作で、マシュマーはハマーンの配下として登場。彼女からもらったバラが劣化しないようにコーティングして持ち歩き、事あるごとにハマーンへの敬意や愛を語るなど、その強烈な性格が印象的なキャラクターだ。



 



物語の終盤、強力なニュータイプであるプルツーの駆る大型MSクィン・マンサのオールレンジ攻撃をかわして、一太刀浴びせるなど、獅子奮迅の戦いを見せた。その一方で無茶な強化人間化によって精神的に不安定になるものの、「騎士はすべからく詩人であるのだ。猛々しいだけでは野獣と一緒だ」と、自分を騎士として律し続けた哀愁の人物でもある。



 



 



■トレーズ・クシュリナーダ:息をするように名言を吐きまくる完璧超人



 



最後は『新機動戦記ガンダムW』に登場するトレーズ・クシュリナーダを紹介したい。地球圏統一連合・スペシャルズの最高指揮官であり、特務機関OZの総帥でもあるトレーズ。その立ち振る舞いは実に優雅。多くの信奉者を生み出したカリスマ指導者でもある。



 



多数の同調圧力に屈しない“敗者”こそが歴史を切り開くとし、戦局を自身の美学に基づいて翻弄し続けていった。主人公側と敵対する立場にはいるが、戦争自体の恐ろしさは理解しており、それを広める自分を「悪」と認識するなど、独特な感性の持ち主だった。



 



軍服を華麗に着こなし、キリッとした眉で名言を吐き、剣術や体術も超一流、MSに乗ってもかなりの実力者と、さながら完璧超人の様相を呈しているこの男。副官であるレディ・アンに宛てた「事は全てエレガントに運べ」という伝言は、彼の気性を象徴する台詞だろう。





 


情報提供元: citrus
記事名:「 【ガンダム小話】シロッコ、マシュマー…あと一人は? キザキャラ3選