愛知県名古屋市を中心に展開するラーメンチェーン店『スガキヤ』。幼少期から慣れ親しみ、深い思い入れがある人がいる一方で、全国的にはあまり知られていないのではないでしょうか。愛知旅行で『スガキヤ』に行っていない方、もったいないですよ!



 



 



■創業70年以上! 名古屋市栄の甘味処から始まった『スガキヤ』



 



スガキヤは、スガキコシステムズ株式会社が展開しているラーメンチェーン店。1946年、名古屋市栄に甘味処『甘党の店』として創業し、その2年後にラーメンをメニューに加え、店名を『寿がきや』に変更しました。創業70年以上を誇る老舗の外食チェーン店というわけですね。



 



店舗は愛知県を中心に、静岡〜兵庫まで2府9県327店舗を展開しています(2019年9月末時点)。中部から関西地方がメインなので、全国的にそれほど知名度がないかもしれませんね。



 



 



■ラーメンが一杯330円! 和風とんこつ×魚介のだしがたまらない



 



スガキヤの一番スタンダードなメニュー『ラーメン』は、なんと一杯330円! さまざまなジャンルの飲食チェーン店で値上げが相次ぐこのご時世、なかなかお目にかかれないロープライス設定です。とは言え、愛知県出身の筆者の祖母いわく「昔は1杯70円で食べれた」そうなので、徐々に値上がりはしているようですが、それでも安い!



 



スープは和風とんこつをベースに、昆布や魚介の出汁をミックス。味はしっかりついているのに後味はすっきりしていて、昼食にちょうどいい食べ応えです。創業当時から70年以上、こだわりのスープを引き継いできたのだそう。



 



 



■美味しいだけじゃない! 独自の“スガキヤカルチャー”にも注目



 



また、同チェーンには独特のスガキヤカルチャーが見られるのが特徴。例えば、スガキヤのラーメンを注文すると付いてくる『ラーメンフォーク』は、大きなスプーンの先がフォークのように分かれているというもの。これは1978年当時の社長が、毎日捨てられる大量の割り箸を問題視して考案したのだそうです。



 



さらに、スガキヤではラーメンとソフトクリームのセットメニューがあります。スガキヤは甘味処として創業した背景があるためデザートが充実しており、スガキヤファンは特に違和感を抱かずにラーメンとソフトクリームを一緒に食べています。このあたりのスガキヤカルチャーも醍醐味なんですよね。



 



――70年以上、愛知を中心に愛され続けるスガキヤ。名古屋市内は特に店舗が多いので、旅行や出張のついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

 


情報提供元: citrus
記事名:「 一杯330円のラーメンがナゼ美味いのか? 名古屋のソウルフード『スガキヤ』考察