■ヱヴァ序のあらすじ



 



ヱヴァンゲリヲン新劇場版は、「セカンド・インパクト」と呼ばれる未曾有の大災害によって人類の半数近くが死滅し、海が真っ赤に染まった世界が舞台。



 



主人公である14歳の少年・碇シンジは、3年もの間顔を合わせていなかった父・ゲンドウに呼び出され、ゲンドウが最高司令官を務める「特務機関NERV」の本部で再会。「汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン」の初号機に乗り込み、正体不明の巨大生物「使徒」と戦うよう強要される。



 



突然の出来事に拒むシンジだったが、エヴァンゲリオンに乗せられようとしている重傷を負った少女・綾波レイの姿を目のあたりにして、戦うことを決意。しかし、想像を絶する過酷な戦いの中で、シンジの心は葛藤する。



 



 



■再構築されたエヴァの世界



 



ヱヴァ序では、「REBUILD」(再構築)という手法が志された。『新世紀エヴァンゲリオン』(以下、旧世紀版)第壱話~第六話のストーリーをなぞりながらも、当時の映像を一切使用せず、最新技術が導入された映像で全編を描くことで、“新作でありながら新作ではない”という観賞体験を生み出しているのだ。



 



100分前後の長さに再構築された物語の始まりを、2007年当時の、最新にして最高レベルのクオリティの映像で堪能できるヱヴァ序。そのため、エヴァにこれまで触れたことがない方が最初に観る作品として、オススメできる1本だといえる。



 



 



■旧世紀版との違いを楽しむ



 



この時点ではまだ旧世紀版との違いが大きくなかったこともあり、ヱヴァ序には、旧世紀版との演出の違いによる登場人物の変化を楽しむ面白さがある。



 



特筆すべきは、旧世紀版では第5使徒ラミエルとして登場した、第6の使徒の戦闘シーン。2体とも青い正八面体のような姿で現れ、ラミエルはその姿のまま戦っていたが、第6の使徒は身体を変形させて攻撃や防御を行う。この第6の使徒の変形と戦闘は3DCGによって表現され、ラミエルとはまた違った形で、使徒が常軌を逸した生命体であることが見事に描かれており、2020年の今観ても興味深い映像となっているのだ。


情報提供元: citrus
記事名:「 『シンエヴァ』公開間近…そんな今こそ『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』を1分読了考察!