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『AERA dot.』によると、歌手の倖田來未(37)の好感度が劇的に回復している……らしい。
たとえば、新型コロナウイルスの影響で、2月末に予定されていたコンサートツアーの名古屋追加公演と、3月1日に出演予定だった『関西コレクション』のキャンセルを発表するも、本人の希望で急遽2月29日に『ニコニコ生放送』に登場。ツアーの裏話やスタジオでのライブパフォーマンスを披露して、SNS上では「ここまでしてくれてありがとう」……ほか、感謝の声が続々集まっているという。
たしか、10年くらい前にラジオだかなんだかで「羊水」がらみの不適切な失言をしてしまったがきっかけで、多くの(女性を大半とする?)ファンが離れてしまった……印象が焼き付いている。まあ、私みたいな倖田に対して薄い思い入れしかない者には、そんな風にしか映らなかっただけで、コアなファンは変わらず地道に彼女のことを応援し続けてきたのだろう。ただ、ここ最近はじわじわと“にわか”なファンも呼び戻し、アーティストとしての評価を再び高めつつあるようだ。
その「回復」の理由を『AERA dot.』は以下のように分析する。
・アラフォーに突入しても「エロかっこいい」体型を維持している
・ たしかな歌唱力とパフォーマンスが全然衰えていない
・ 夫・息子との関係が良好(=家庭と仕事をバランス良く両立)
・ 失敗の経験をも経て、昔より肩の力が抜けている
もはや“ベテランの域”に達しようとしている一人の歌手にとって、「衰えない歌唱力とパフォーマンス」「肩の力の抜け」はもちろん、生き残っていくためのマストな要素であることは言うまでもない。「家庭円満」も付加価値として少なからずのアピールポイントになり得るのもわからなくはない。しかし、「加齢に抗う体型維持」がそこまで重要視されるのは、どうなのか……?
いや! とくに、女性ファンにとって「体型維持」をはじめとする“アンチエイジング”は、たぶん歌唱力やパフォーマンスよりも「重要」なのかもしれない。あの安室奈美恵も引退まで見事なまでにストイックな体型を維持していたから、最後まで女性ファンからも安定的な支持を受けていたという“一側面”は、間違いなくあった。“年相応”を受け入れるムーブメントがアンチエイジングブームの反動として、にわか活発になりはじめてきてはいるものの、なんだかんだ言って「いつまでも若々しい外見のまま、溌剌と仕事を楽しんでいるヒト」は、万人の“憧れ”なのである。
あと、私の知人男性は彼女がデビューして以来、ず〜っと「倖田組」と金色でピカピカの筆文字でデザインされたステッカーを愛車のリアガラスにドカンと貼り付けているのだけれど、こうしたヤンキーチックな“義理・人情”を重んじるっぽい、熱(あつ)でレトロ感ただようオーラも、長く人気をキープするには案外な効能を発揮するのではなかろうか。「ヤンキーが面白いとする漫画は大ヒットする」なんて隠れ鉄則も出版界ではいまだ根強かったりするわけだし……?