- 週間ランキング
理科教師とらふずく(@raptorial_owlet)さんが入試採点の際に遭遇したケースが話題となっています。
かつて、入試問題の採点をしているとき。
「○○の証明をするための実験手法を説明しましょう」という設問に対し、模範解答と異なる手法を書いてきた受験生がいた。
ただ、その方法で実際にその事象が証明出来るかはその場の教員が誰も解らなくてね。
で、採点をストップして実験を始めたんだ。
—理科教師とらふずく (@raptorial_owlet) 2020年2月11日
結果は、見事に証明された。
誰一人、その答えを知らなかったし、受験生が解っていて答えたかどうかはわからかいけれど。
僕らは、その受験生の解答を正解にした。
—理科教師とらふずく (@raptorial_owlet) 2020年2月11日
そして、一連のツイートはこう締めくくられています。
それだけの話なんだけれど、「模範解答と違う」から誤答と判断するのは、思考の幅や探求心の成長を阻害すると思ってる。
あの時、採点の手をとめて実験を始めた理科主任を、僕は今でも尊敬してるし、教科を教える上でそうありたいと思っている。
—理科教師とらふずく (@raptorial_owlet) 2020年2月11日
実際の問題と別解に関して、質問するツイッター民も。
物理実験でしょうか?
すごく興味があるので問題とその別解を是非教えて欲しいです!
問題に著作権がありお答え頂けないのでしたら残念ですが、、、
—星野早紀 (@kissyou_tan) 2020年2月11日
もう何年も前なので詳細を忘れかけていますが、二酸化炭素を扱った問題でした。私が出題者ではないのと受験生とはいえ生徒の解答ですから別解自体はお答えできませんが、簡単に言うと「二酸化炭素の比重が重い」ことを実験によって証明する内容だったかと思います。
—理科教師とらふずく (@raptorial_owlet) 2020年2月11日
ありがとうございます
なるほどそれは受験の正攻法(と言っても良いものなのだろうか)
以外にもその場で思いつく自由な発想が生まれそうですね。
誘導や条件次第で中学受験から大学入試まで応用できそうな、
考えて解いている者が楽しくなるような。
—星野早紀 (@kissyou_tan) 2020年2月11日
また、採点の経験があるツイ民からは、同様のケースについてのリプライが数多く届きました。
はじめまして。かつて私自身が体験したことですが、大学受験の現国の読解で解答が二つに割れたそうです。入学後、受験生の一人が正解を訊ねたら、担当教官曰く。両方納得できたので両方とも正解にしたと。この大学に入れて良かったなと思いましたし、先生凄いと感嘆しました。忘れられない記憶です。
—pakusanta (@pakusanta) 2020年2月11日
私は、いわゆるギフテッドと呼ばれるような子を受け持ったことがある。算数でも、どんな、難問でも答えが先にでるんだよね。確率も習ってないのに、これは何通りあるから、って答えられてしまう。どんな世界が見えていたんでしょう。
—まなびや (@t_manabiya) 2020年2月11日
他教科ですが採点をしていた際、授業で教えたり教科書に載っている以上の模範解答より素晴らしい記述の解答をしてきた生徒がいて教務主任と確認をして完答としたことがあります。共通テスト記述導入でこれから記述はどうなるか些か不安な所があります。その場で実験して確かめる…理科教諭の鑑です…!
—きゅうせっき (@kyusekkinauman) 2020年2月12日
逆に生徒の立場から同じ経験をした、という声も届いています。
国語の回答でバツにされた事が納得いかなくて、私はこう読み取りこの回答に至ったと先生に伝えたら、確かにそうとも読めるとマルにしてもらえた事があります。その体験は、とても大人に対しての信頼というか何か希望というかが持てました。柔軟な対応の出来る先生達がふえますように(^-^)
—晶叶〜明るい変態垢〜 (@shouka_u) 2020年2月12日
全力で考える生徒と、全力で採点に挑む教員。熱心な二者の関係があってこそ勉学は成り立つ、と言えるのかもしれませんね。