どこぞの恋愛系サイトで、「男性が思う“いい女”の特徴」みたいなことが書いてあった。



 



箇条書きにすると、



 



・  思いやりがある

・  金銭感覚がしっかりしている

・  ささいなことにも感謝する

・  料理上手



 



…あたりの、ホントこれまで100万回は読んだことあるような無難すぎる内容がズラリ勢揃い…てな感じだったわけだが、はたしてこれらは、ある意味“最大級”な褒め文句と評してもかまわない「いい女」なる形容に値するものなのか? 私は断じて「否!」を、誰に向かってなのかはよくわからないけれど、声を大にして突きつけたい。



 



まず、どれを取ってもむちゃくちゃ男子目線なのが気にかかる。「思いやりがあり金銭感覚も堅実で感謝の意を常に忘れず料理が上手い」って、単なる“一方的でワガママな願望”を連ねただけの「カノジョや奥さんにしたい女」じゃないですか! 「いい女」を「男にとって都合のいい女」とはき違えてはいけない。



 



私が考える「真のいい女」とは、むしろ「男にとっては都合の悪い女」のほうがしっくりとくる。スパッと一口で別の表現をするならば、



 



「そう簡単には落とせない女」

 



…のことであり、ベタな例えで恐縮ではあるが、ルパン三世の峰不二子みたいな女のことである。



 



では、「真のいい女」は、一体どのようにして男を惹きつけ虜とし、淡い男の恋心を持続的にくすぐっていくのだろう?



 



最初は、妙に積極的なアプローチをもって近づいてくるのだ。「こんな高嶺の花っぽい彼女が、まさかオレのことを…!?」と、モノの1時間で、たとえば私なら一気にハートが暴走モードへと突入する。なのに、いざLINEを送ってみたら、けんもほろろ……なんてえのは、まだまだ素人! 「意中のヒトを攻略するためのテクニック」的マニュアルにありがちな見え見えの駆け引きはやってこない。



 



しばらくは「積極的」なままなのだ。そして、たとえば私なら、すでに確変してしまっている“彼女への想い”を、まるでドル箱を積み重ねるかのごとく、会うごとにどんどんと募らせて……そこで、彼女はようやく“豹変”ではなく“フェイドアウト”していくのだ。それも、3ヶ月スパンぐらいの俯瞰で眺めなければ気がつかないほど、じわじわと……。



 



ハイ。一丁あがり! 前半戦では奇跡的にマウントを取ったはずの男についよぎってしまった“油断”に乗じて、いつの間にか立場は大逆転。そうなったらもう、彼女からは逃れられない…。



 



しかも、この手の「いい女」は、こうした立ち振る舞いを、たいがいが計算ずくではなく“素”でやっているから、いっそうタチが悪い。なにがやっかいかって、グラデーションのような「フェイドアウト」ゆえ、「ああ、やっぱり彼女はオレにとって縁のないヒトだったんだ…」といったマインドの切り替えが利かない──早い話、諦めるタイミングを見出すことが困難なのである。



 



「次行こ、次」を座右の銘とする私にとって、「真のいい女」とは、“天敵”にも匹敵するのかもしれない…?


情報提供元: citrus
記事名:「 本当の「いい女」とは"こういう女"だ!「男にとって都合のいい女」のことではない…