フリーアナウンサー兼タレントの高橋真麻(38)が12月10日、『バイキング』(フジテレビ系)に生出演した際、麻薬取締法違反罪で起訴され、12月6日に保釈された女優の沢尻エリカ被告(33)が、保釈時に報道陣の前に姿を見せなかったことについて述べた



 



「世間は美人にやさしいなって思いました」



 



……なるコメントが、ネット上で論議を呼んでいるという。



 



同番組では「沢尻被告が謝罪会見をするべきだったかどうか」を調査したところ、「するべき」「しなくてもいい」の意見がほぼ半分に。その数字を見て、ついポロリと漏らしてしまった“本音”であると推測できる。





『スポニチAnnex』によると、その直後に高橋は、



 




「女優復帰を考えているんじゃないかなと。今後の役柄とか、自分のイメージに視覚的インパクトが残らないようにしたんじゃないかな」




 



……みたいな分析も付け足しており、MCの坂上忍(52)から「真麻ちゃんならどうする?」と問われたときには、



 




「私だったら、平謝りで土下座ですよ」




 



……と苦笑しながら語った……らしい。



 



世間、いや正確には「ちまたの男ども」が総じて「美人に甘い」とお感じになるならは、それはそれで堂々と主張してかまわない。実際、私は今回の“謝罪スルー”に「女優復帰を見据えて〜」までの深い意味があるとは想像だにできなかったし、私の周囲には、



 



「沢尻エリカだったら、前科があっても、女優を辞めても、オレが一生面倒を見てやる!」



 



……なんて不謹慎かつ謎の上から目線な“宣言”をなさっている「男ども」も、複数実在する。そういう意味では「ちまたの男どもが総じて美人に甘い」との高橋の雑感も、あながち的外れじゃないのかもしれない。たとえ今後細々と女優を続けるにしても、芸能界からきっぱりと足を洗って専業主婦に転じるとしても、あのヒトを乗りこなすには相当な胆力と覚悟を要する……とは思いますけどね。まったくもって甘い見積もりだとしか言いようがない(笑)。



 



ただ、高橋が「沢尻被告が謝罪会見をしなかったこと」を受けて「世間は美人に甘い」とするなら、それはちょっと違うのではないか……と、私は首をかしげる。ちなみに、私も「お約束的な無理やりの謝罪会見は不必要」とする派だったりする。そして、そのスタンスは(罪が薬物関連であるならば)対象が「美人」とはもっとも縁遠い場所にいるピエール瀧氏に対してでも変わらない。子どもへの影響も強い人気プロ野球選手なら、また話は違ってくるのだけれど……といったところか?



 



そもそも、彼ら彼女らは、いったい誰に向かって謝っているのか? 正直いって、我々一般視聴者は1ミリも迷惑を被ってはいない。世間的には謝罪の文書を発表するだけで、ファンの皆さまにはファンクラブの会報上で……あとは、実際に迷惑をかけたドラマや映画やCMの関係者、それに広告案件ならクライアント様や広告代理店にだけ、個々で真摯にお詫びすればいいではないか。大半の“やらかしてしまった本人との接点がほとんどないヒトたち”にとっては、いきなり頭を下げられても、脳裡をよぎるのは「困惑」の文字だけである。



 



当たり前すぎる理屈でいささか恐縮ではあるのだけれど、「謝罪の意」は、あまり型どおりに乱発しまくっても、その人の誠意が逆に伝わりにくくなるのでは……と、私なんぞは考えてしまう。「とにかく土下座」から「別に…とひたすらツッパリ続ける」まで……百の人間には百の「ごめんなさい」があるのだ。


情報提供元: citrus
記事名:「 「世間は美人にやさしい?」高橋真麻の"沢尻被告保釈"に対する発言をあらためて吟味してみた