- 週間ランキング
出かける前にテレビ番組で見た星占いの結果がいいとウキウキした気持ちになりますよね。「たかが占いだ」と思っている人でも悪い気はしないはずです。
このようなウキウキした気分でいると、その日に起こることを楽しく感じることができます。
見知らぬ人と目が合っただけでも、「気の合いそうな人を見つけた!」
会議で自分に意見に反論が返ってきても、「今日の打ち合わせではたくさん意見交換ができた!」
など、あらゆる出来事をラッキーにとらえることができます。
ところが、星占いの結果が悪くて、「今日はついてないな」とどんよりした気分でいると、上司に挨拶したのに返事がないだけで、「無視された…」、会議で反対意見が返ってきただけで、「注意された…」と、起こった出来事すべてをアンラッキーにとらえてしまう傾向があります。
このように、私たちの「気分」は、将来の行動にかなり影響を及ぼします。自身の思い込みに沿って行動してしまうことを「気分一致効果」といい、「特定の気分が起こると、その気分と一致する感情価をもつ記憶や判断が促進される」というものです。
つまり、私たちは目の前の現実を気分によって無意識に書き換えているということ。思い込みのクセで「もうできない!!」と思ってしまうと、私たちはうまくいきそうのない情報やできない理由を勝手に探し出し、うまくいかない現実を引き寄せてしまいます。
ですから、タスクを達成して自分なりの成功を収めるためには、まずは「できない」という思い込みのクセを解除する必要があります。
かなりハードルの高い仕事を任されたとき、「こんな仕事を任されるなんて、自分は運が悪い」と解釈するか、「これをクリアでこればぐんと成長できる」と解釈するか。解釈しだいで、取りかかるスピードも、結果も、大きく変わってきます。
【関連書籍】
「めんどくさい」がなくなる100の科学的な方法(大和書房)