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citrusの編集長より、こんな長めのメールが私のもとへと届いた。
突然ですが、いまうんこが熱いです!
3月15日には、「うんこミュージアム横浜」ってのができるみたいです。
一昨年の「うんこ漢字ドリル」の大ヒットは記憶に新しいですが、「うんこ計算ドリル」まで出たみたいです。
「うんこ学園」なるサイトまでありました。
さらに、いろいろ検索してるとこんなのもありまして…
(※註:↑ポップにデザインされたうんこマーク入りのアイテムを制作・販売する実在の会社)
(※註:↑「深夜天才バカボン」で登場するパロディゲーム…らしい)
なぜ人々は「うんこ」に魅せられるのでしょうか?コンプライアンスに厳しい昨今だからこその、揺り戻しですかねww
版元のお墨付きをいただいて、うんこについて大っぴらに書けるとは、まことにもって喜ばしい話ではないか。とは言え、もはやこうも市民権を得てしまったうんこゆえ、「ち○ぽ」ほどテンションは上がらないのも、また偽らざる心境であったりする。
私がうんこについて語る際、必ず挿入する座右の銘の一つに
「排泄は力なり」
……ってヤツがある。「うんこをブリブリしまくる人は生命力の面でも優れている」という、私のこれまでの社交歴に基づいた経験則から導き出した、医学的根拠は(ほぼ)無視した独自のゴメス理論なんだが、そんなわけで私は便秘気味の男性のことはイマイチ信用できないし、女性でもプリプリうんこをする子は大好きだ。
なにを隠そうこの私も、一日最低でも6回はうんこをするバリバリのうんこっ子なんだが、最近『R-1』を毎日常飲するようになったおかげで、その6回が7〜8回にまで上乗せされている。あまりのしすぎに肛門周辺が擦過傷のせいでヒリヒリしまい、指でメンソレータムをよそって患部にヌリヌリすることもしばしばだが、“部分”はともかくとして身体“全体”は快調そのものである。執筆のために訪れる喫茶店も「トイレが空いていて長く籠もっても大丈夫」なのが、かなり上位に来る条件であるのは申すまでもない。
去年の半ば、とある友人がウン営する、あらゆるタイプのアーティストを集めた『トーキョーアナログ』というネットメディアのvol.5では、うんこを漏らす寸前の超スクランブル状態にある人間の葛藤と悲哀を鋭く描いた短編小説を寄稿させていただいた。自分で言うのもなんだが、私の過去発表した著作品のなかでも5本の指に入るほどの傑作だと断言する。うんこを題材にしたとき、私の文体はとたんに文学性を帯びるのだ。
「こうも市民権を得たうんこ」なのだから、そろそろ私が構想ウン十年中の「うんこにまつわるエッセイや私小説や論文を一冊にまとめた本」をどっかから出版したいのだけれど、たぶんどこも出してはくれないだろう。
たしかに、冒頭でcitrus編集長が指摘しているとおり「コンプライアンスに厳しい昨今だからこそ、うんこがガス抜き的な役割を果たしている」という側面は否めない。しかし、ガス抜きの役割を果たせるのは、あくまでソフィスティケイトなフォルムへと落とし込まれた、匂いまではただよってこない「清潔で可愛らしくて無臭のうんこ」だけなのである。