平日はパリッとしたスーツに身を包むけれど、休日は肩の凝らない格好をする。秋冬だと、土日はネルシャツを羽織り、休日カジュアルモード全開のビジネスマンは多いのではないでしょうか。手に取りやすいネルシャツですが、実は、合わせるアイテム次第でその印象は180度変わってくる要注意アイテムなのです。



 



 



■おじさんのネルシャツは“ヨレた印象”に見えてしまう



 



何も考えずにネルシャツを着ていませんか?


ネルシャツの“ネル”はフランネルの略語で、コットンで毛羽立ちをしている肉厚な綿を使ったシャツのことを指します。そのルーツは諸説ありますが、ネルシャツといえばアメリカンカジュアル=アメカジのイメージが強いのではないでしょうか。



 



実際に、ネルシャツはアメリカの木こりや労働者たちのあいだで愛用されていたと言われています。地厚な綿のフランネル生地は保温性に長けており、寒い環境で労働をしている人にとってはもってこいのアイテムなのです。



 



ある種 “粗野”なワークテイストを持つアメカジのアイテムは、年齢が上がるにつれて合わせの難易度は高まります。アメカジは、顔や手のしわなど加齢による“味わい”と馴染みますが、うまく着こなせないとヨレた印象になりがち。若さを謳いにくくなる30歳を超えるころから、ネルシャツに合わせるアイテムが重要になってきます。



 



 



■キーワードは「脱ワークテイスト」



 



アメカジのファッションを思い切り楽しむのであれば良いのですが、クリーンなイメージを保ちたいのであれば、ワークテイストから脱することが必要です。モテるネルシャツの着こなしは、そこから始まります。



 



ポイントはひとつ、足元に気をつけること。スニーカーやウォーキングシューズなどのスポーティな靴は避けましょう。リラックスした印象の足元では、ヨレたイメージをいっそう強めてしまいます。



 



選ぶべきは英国紳士がカントリーサイドで履くようなスエード素材のチャッカブーツ。休日のカジュアルさと上品さを両立するアイテムです。表面がざらっとした毛足の長いスエード素材は、水はけがよいのが特長。髪の毛と同じ原理です。シャワーを浴びると髪の毛があるので頭皮までお湯が届くのに時間がかかります。起毛していないツルッとした革靴だと、革に水が直接しみ込んでしまうので野山での狩猟にはふさわしくないのだとか。



 



GUのチャッカブーツ、2990円。驚異のコスパ


できれば、本革のスエードのチャッカブーツを選びたいところですが、まずは手頃な価格から試してみることが可能です。GUで売っているフェイクスエードのチャッカブーツは、2990円! 店頭でぜひ手に取ってみてください。本革といってもわからないほどの風合いです。



 



 



■ネルシャツ×チャッカブーツとパンツ丈の関係



 



パンツ丈は合わせる靴によって変えるべきです。スニーカーで合わせているいつものパンツ丈でチャッカブーツを合わせてしまうと、だらしなく見えてしまいます。くるぶしまで隠れるチャッカブーツの高さはスニーカーより上に位置するため、パンツの裾に不要なたるみが生じるからです。これは非常に残念。



 



とはいえ、立っている状態でソックスが見えることも好ましくありません。ここで、いつものパンツ丈から2回ほど裾を折り返してみてください。ロールアップで裾丈を調整します。折り幅の目安は、3センチ程度の小刻みなピッチです。2回で合計6センチ程度短くなるはず。これがチャッカブーツの上に余計なたるみが乗らない理想のパンツ丈です。



 



休日モード全開にはするけれど、締まりのない格好はしない。オフでも足元まで気を配る細かい心遣いを習慣にすれば、ビジネスの所作にも活きてくることでしょう。


情報提供元: citrus
記事名:「 【ちょい足しモテ理論】おじさんが不用意に「ネルシャツ」を着るのはキケン! モテスタイルへの変換は足元への気配りにあった