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「ダンナと別れました! またジャニーズ見に行けるので、ぜひ誘ってください!!」
久しぶりに連絡をくれたエリさんは26歳。2年前、ひとつ年下の男性と結婚しました。とても幸せそうでしたが、「ダンナがちょっとヤキモチ妬きで、コンサートに行くなって言うんです」とのことで、しばらく疎遠になっていました。
ちょうどチケットがあったので声を掛けると、大喜びでやってきた彼女、「ああ~! やっぱりジャニーズ見ないなんて耐えられない!!」と、その場でへたり込んでしまったのです。一体何が……!?
■元ダンによる、壮絶な“断ジャニ”
「最初は、ジャニーズを見るなって言われても、“可愛いな、それだけ私のことを好きなんだな”としか思わなかったんです。でも、コンサートは月1回までって言ってたのが、2ヵ月に1回にしろ、いや、やっぱりもう行っちゃダメだってなって……。チケット代は自分で出していたし、仕事も家のこともちゃんとしてたし、なんでって? しだいに腹が立つようになりました」
――どんどん嫉妬深くなってしまったのかな?
「かもしれないけど、異常でした。彼が不機嫌になるから家でジャニの話はしなかったし、グッズも飾らないでしまっておいたんですけど……。全部見つけられて捨てさせられました」
――ひどいし、もったいない。
「ですよね!? せめて欲しい人に譲らせてって言っても、“ダメだ。オレの目の前で捨てろ”って。それで、今度は“ジャニーズが出てるテレビは見るの禁止”とか言い出して」
――は? ドラマもニュースもバラエティーも見られないんじゃ?
「そうなんです! それで、この人ちょっとおかしい、このままじゃ続けられないと思って別れました」
エリさんの元ダンほどでなくても、「ジャニーズを見るな」という夫や彼氏は、かなりいるようです。私も友人をコンサートに誘ったとき、「行きたいんだけど、パパ(夫)がダメって言うの」とか、「彼氏のお許しが出なくて」といって断られるケースはよくあります。
彼女たちが家事や金銭面や子供の世話といった“やるべきこと”をクリアしていても、ただ感情面において「面白くないから、妻や彼女のジャニ活を邪魔する」という男性は意外と多いのです。なぜなのか!?
■崩壊した“男は顔じゃない”という概念
ある女性は、「夫は、勝手にジャニーズを“くだらないもの”と思ってる。そのくだらないものに自分の妻がハマってるなんて見苦しい、やめてほしいと思ってるんじゃないかな」と言っていました。
また別の女性は、「いつぞや、新聞広告に出ていた木村拓哉さんを“素敵!”ってほめたら、夫がいきなりヘソを曲げて1日口を聞いてくれなかったんです。もう50手前の男なのに」と話してくれました。
思うに、ジャニーズに妙な嫉妬心を抱いたり、何も知らずにバカにしたりする男性は、彼らがいかに過酷な世界でしのぎを削っているか、まるでわかっちゃいないのです。知らないからこそ、「顔がいいだけで女にモテてヘラヘラしてる」みたいな先入観を胸に、妬み心をたぎらせたりする……誠に不毛なことであります。
事実、一度でもナマで彼らの公演を観たことがあれば、美しさ華麗さもさることながら、ダンス、アクロバット、時には殺陣まで披露する圧巻のパフォーマンスに骨抜きになる人が大半で、あんなに悪態をついていた口から、帰りは賞賛の声しか出なかったりするのです。
ただ、少しは同情すべき面もあって、日本では長いこと“男は顔じゃない”という概念がまかり通っていました。男性は経済力さえあれば容姿は問われないとされてきましたが、時代は変わり、男性だって美しいにこしたことはないと皆が思うようになりました。それで、イケメンの代名詞たるジャニーズに妻や彼女が沸くのを見て、なんか納得がいかないような、後出しジャンケンをされたような気になるのかもしれません。……ドンマイ!
■食わず嫌いにはナマジャニを!
そんな、「妻や彼女にジャニーズを見てほしくない」という知人にリサーチすると、アイドル以外のミュージシャン(顔をウリにしていない)や、年上の俳優を応援するのは全然構わないとのことでした。あからさまに若く美しいオスへの対抗心が見てとれますが、「意味不明に邪魔すればするほど、自身の狭量っぷりが露呈するから気をつけて!」と言っておきましたよ。
それでも彼と良好な関係を続けたいなら、やはり一度ナマのジャニーズを見てもらうことをお勧めします。百聞は一見にしかず!ナマジャニを目の当たりにしたら、強情な彼も魅了されるに違いない……。確信をもって、そう思うのです。