スポニチ・アネックスが『花王がツイッター投稿謝罪 「相席スタート」“ちょうどいいブス”ネタで炎上』なるタイトルの記事を配信していた。



 




花王の商品「エッセンシャル」のキャンペーン公式ツイッターが7月31日に女性の容姿について揶揄した過去のツイート内容について謝罪。8月1日には当該投稿を削除した




 



……件について言及したものである。詳細を書き加えてみると、



 




問題となったのはお笑いコンビ『相席スタート』の女性芸人・山崎ケイ(36)の持ちネタ「ちょうどいいブス」をPRにしようしたツイートで、ネット上で批判を受けていた。



(それを受け)31日に「先日のエッセンシャルの広告により、多くの方にご不快な思いをさせてしまった事を深くお詫び致します。大変申し訳ございませんでした。いただいた御意見1つ1つを関係者全員が心に刻み、皆様にご支持いただけるブランドになれるよう、今後の活動につい活かしてまいります」と謝罪ツイートを掲載した




 



……とのこと。「詳細を書き加えてみると〜」と書いてはみたものの、これだけじゃあまだまだなんのことだかサッパリ理解できない……ですよね? しかし、スポニチ・アネックスに記載されているのは、残念ながらこんだけ。現に記事下のコメント欄には、内容云々を論じる以前に



 




「どんなツイッターだったの?」



 



「もう少し具体的に問題の内部を記事にしてくれ無いと判断が出来ない」



 



「ちょっと何言ってるかわからない」




 



……といった“ボヤキ”がいくつか散見している。こうなってしまったら、その“炎上の火元”が気になって気になってしょうがないので、検索を続けてみたら、livedoor’NEWSが“もう少々の詳細”を報じてくださっていた。同記事によると、どうやらこーいう経緯……なんだそう。



 




PRは8月11日にリニューアル販売される「エッセンシャル」シリーズの販促として行われたもの。お笑いコンビ『相席スタート』の山崎ケイさんを起用した1分程度のウェブ動画と、動画へ誘導するツイートから成っていた。



動画は、リニューアル商品を使うことでロングヘアを乾かす煩わしさが解決されることを訴求する内容で、相席スタートの2人による掛け合いも収められていた。しかし、ネット上で最も批判を浴びたのは、動画の内容ではなく、動画へ誘導するために呟かれたツイートだ。エッセンシャル公式ツイッターは7月22日、



「山崎ケイってちょうどいいブスじゃなかったっけ? いい女になってるその秘密は? ツイートして、続きの動画をチェックしてね」



と投稿。「ちょうどいいブス」は山崎さんの自称で、花王が考えたフレーズではない。しかし、ツイートへのリプライは



「本人がそういう売り出し方をしてるからって『外見で値踏みする男の目線』を前提にした宣伝をある程度有名な企業が丸のっかりしてはいけないでしょう」



「『ちょうどいいブス』『いい女』って、男にとって…ですよね。『女性は男性に高評価されたがっている』って認識やめませんか」



といったコメントで溢れていた。




 



またこのパターンですか……って感じだ。「このパターン」に対する「これくらいでいちいち目くじら立てんでも…」といった私の個人的な意見に毎度ブレはないのだけれど、「これくらいでいちいち目くじら立てる人たち」が年々激増の兆しにあるのも同時に“揺るがしようのない事実”ゆえ、企業側もそろそろ学習すべきであり、もしすでに学習しているなら、これはれっきとした「またこのパターン=炎上商法」と見なしてかまわないだろう。



 



だって、7月22日にアップして、わずか9日後の31日にとっとと謝罪して、その翌日にはサラッと削除……あまりに手際が良すぎではないか。ここまでスピーディに対処されたら“問題のシーン”はネット上にもそう多くは拡散されないし、結果として私のような“いっちょかみ気質”な人間が検索を重ね、すでに忘れかけていたシャンプー&リンス「花王のエッセンシャル」がどんな形にせよ、再び脳裡にこびりついてしまうのだから。しかも、このようにコラムとしても紹介され、何百人だか何千人だか何万人だかの読者様の目に入ることにすらなる。炎上商法を開き直るなら、こんな私みたいにホイホイとお先棒を担ぐ役を請けおう末端の“ガヤ”にも、ちゃんとギャラが行き届くようなシステムを構築していただきたい!


情報提供元: citrus
記事名:「 また炎上商法!? 「花王のツイッターCM騒ぎ」を言及するライターのモヤモヤ