先日記事にした保冷剤以外にも、メルカリでお金になる意外なモノはあります。なんと、トイレットペーパーを使った後に残る、あの芯。普通なら即ゴミ箱行きですが、これが売れるのです。



 



 



■芯50本分なんて集められない



 



最もポピュラーな用途が工作。たとえば、夏休みの宿題や幼稚園や保育園の授業で使われます。「授業で使うから家庭で用意して、と子どもの学校から手紙が来たけど、そんなに集められない!」という経験は誰しもあるはず。私にもあります。工作の授業で使う材料を家庭で用意しなければならないことって、案外多いんですよ。



 



工作となると、材料もそれなりの数必要となり、短期間で集めるのは簡単ではありません。「芯50本分」のトイレットペーパーなんて、すぐ使いきれないでしょう。だったら、メルカリで買った方が早いし安い、となるわけです。



 



 



■そう簡単には儲からない…



 



そう聞くと、「ゴミをお金にするぞ!」といきり立つ方も多いでしょうが、まぁ落ち着いてください。買い手が大量の芯を求めている以上、「まとめ売り」が大前提です。ものすごく特別なトイレットペーパーなら話は別ですが、ごくごく一般的な商品の場合、数を集めないと価値が出ません。



 



数十本単位でのセット売りでないと、まず売れないと思っていいでしょう。気になる価格は、30本で350円だったり、60本~70本で500円だったり……。1本あたり10円弱の計算です。ただ、メルカリでは販売手数料が10%かかりますし、送料も出品者負担なので、手元に残る利益はもっと少なくなります。



 



送料もかさみます。芯をつぶして送ることはできないので、梱包のサイズが大きくなってしまうのです。たとえ「らくらくメルカリ便」を使ったとしても、宅急便やゆうパックだと料金が高いので、定形外郵便で発送しなければならないでしょう。どんなに頑張って送料を抑えても、販売利益はあまり出ないと思います。なので、もしかすると出品者の目的は「利益を得る」のではなく、「こんなものでも売れた」という経験なのかもしれません。



 



 



■「ラップの芯」はねらい目



 



とはいえ、落胆するのはまだ早い。実はトイレットペーパーの他に、ラップの芯も出品されているのです。そして、ラップの方が高く売れる! メルカリでは230本5000円で取引されていました。230本! 値段もさることながら、正直、本数に驚きました。ラップを230本使うとなると、自分だったら何年かかるか……。



 



この取引の出品者はきっと、一般家庭ではなく、お店でしょう。逆に買い手は、「学校で使う」というコメントを見る限り、児童全員分をまとめて買ったのだと思います。ラップの芯はトイレットペーパーの芯よりも硬く、その硬さを活かした作品づくりに使われるのでしょう。



 



その他、20本で1100円、18本で900円の取引が見つかりました。1本あたり約50円の計算です。もちろん販売手数料や送料負担が引かれて1本あたりの利益はさらに下がりますが、トイレットペーパーの芯よりは稼げます。



 



なぜなら、トイレットペーパーよりも入手しにくいからです。ラップを使い切るのはけっこう時間がかかりますし、工作のために芯だけを取り出すのはもったいない。私も、工作のためだけにラップを無駄にするのは嫌です。だったらメルカリなどで買ってしまおう、と考えます。つまり、「集める大変さ」がダイレクトに反映された値段なわけです。


情報提供元: citrus
記事名:「 【アラフォー的フリマ活用術】メルカリならトイレットペーパーやラップの芯まで売れる…なぜ“ゴミ”に買い手がつくのか?