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7月5日の『アメトーーク!』(テレビ朝日系)はテーマが「草野球楽しい芸人」で、現在3チームに所属し、年間約100試合近くをこなす「草野球楽しいライター」である私としても、じつに興味深く拝見させていただいた。
ゲスト芸人たちが、あくまで草野球を楽しむことを目的とする「和気あいあい派」(チュートリアルの徳井義実、スピードワゴンの小沢一敬ら)と、あくまで勝敗にこだわる「ガチ派」(ますだおかだの増田英彦、トータルテンボスの藤田憲右ら)に分かれ、おたがいの主張をぶつけ合う番組構成だが、その平行線ぶりがなかなかに面白く、しかもけっこうリアルでもあり、還暦を迎えたら『護牝』という名の「俺がエースで四番」チーム(ユニフォームはピンク色!)を結成する計画を虎視眈々と進めているゴメス的にも、いろいろと参考になる事例が目白押しであった。
とりあえず、同番組でゲスト衆が披露していた「和気あいあい派」と「ガチ派」の“実状”をいくつかピックアップしてみよう。
【和気あいあい派】
【ガチ派】
いかがでしょう? サインの見逃しでもしたものなら、仮にヒットを打ってもベンチで監督に叱られるほどのガチなチームでプレーする私からすれば、ガチ派のガチ度が少々物足りなかったりもするのだけれど(笑)、先ほどにも書いたように、どちらの言いぶんにも「けっこうリアル」に「それってわかる〜!」的に賛同できる部分は少なからずあって、当然のことながら“明確な正解”ってやつは存在しない。
そして、これらの「和気あいあい派VSガチ派」といった構図は、それなりに長い期間続けていたら、どんな(野球技術)レベルの低いチームでも大なり小なり背負わなければならない“避けて通れない分岐点”であり、ここを乗り越えることができずに自然消滅してしまったチームを、私は今までたくさん見てきている。
なぜなら「草野球は仕事ではなく趣味」だから。人間とは集団を組めばおのずと「能力の優劣」が生じてくる。これが「仕事」、すなわち「プロの集団」だとある意味、話は早い。野球の能力の劣った者を淘汰し、“最強のメンバー”を組めば良い。しかし「趣味」ゆえに、能力の劣った者をないがしろにはできない。いっぽうで能力の優れた者の「もっと真面目にやりたい」「勝ちたい」といった“欲”も、また同等として扱わねばならないのだ。
そんななかで、15年の草野球人生から私なりに培ってきた「和気あいあい派」と「ガチ派」との“落としどころ”を、前出の項目から厳選した。
あと、ユニフォームだけは和気あいあいであろうがガチであろうが絶対に揃えたほうがいいと思う。バラバラのスエットやジャージ姿のチームが対戦相手だとホント、テンション下がりますから……。