「言論プラットフォーム」なる、なかなかに粋で渋いサブキャッチが光るウェブサイト『アゴラ』で、内藤忍というヒトが、こんなコラムを掲載していた。



 



『「スタバで場所取り」に感じる違和感』といったタイトルで、ほとんど毎日のように、朝起きるとスターバックスコーヒー(通称スタバ)に行って、新聞を読んだり、ブログを書いたり……と、まるで毎日のように、朝起きるとルノアールに行って、デイリースポーツを読んだり、citrusの原稿を書いたりする私みたいな毎日を送る内藤氏が、



 




「注文する前に座席やテーブルに自分の携帯や財布などを置いて、場所取りをする人たちの存在に感じる違和感」




 



……について言及したもので、その「違和感」の正体は、氏いわく



 




  • (大学時代にバックパッカーでアメリカ横断したとき、グレイハウンドのバスの中に荷物を置いて数分の買い物に行っている間に盗難に遭った人がいた経験から)安全と言われる日本であっても、万が一盗まれたり、紛失したらと思うと、大切なスマホや財布を置いて席取りする気にはなれない

  • お店で注文した品物を受け取ってから席を探そうとすると、すでに空席のテーブルにスマホやら財布やらが置かれている。つまり先に来たのに座れなくなる



 



……との、大きくは二つになるわけだが、私は、一つめの「日本人性悪論(?)」に関しては、スマホや財布をポケットティッシュや文庫本などで代用することでどうにかできるゆえ、あまりピンとは来ないのだけれど、二つめの「荷物を置いての席取りは先に来た人が座れなくなる」、「スタバの店舗によっては、先にお席の確保を、と店側がそれを積極的に促してさえもいる」ことの理不尽さには猛烈に同意したい。



 



私が、やはり週5回は通っている近所のドトールコーヒー(通称ドトール)は、喫煙席が8席しかない小バコ系の店舗で、朝の8時頃や夕方の17時頃の繁忙時期には、あっという間に席が埋まってしまうことも珍しくはない。



 



ゆえに、(少なくともここの?)ドトールは、



 



「荷物を置いての席取りは禁止=あくまでキャッシャーに並んだ順で、商品を受け取ってから席を取る」



 



……のが暗黙の了解となっている。ところが、そういう不文律的なルールを知らない、スタバ文化にどっぷり浸かったイノセントな輩がたま〜に乱入してきて、無神経にバッグやらスマホやら財布やらを席に置いて、それから私の後ろに並ばれ、しかも、その先取りされた席が最後の席で自分の席が無くなったりしたら……行列を横抜かしされる行為がもっとも嫌いな私としては、ものすごくむかっ腹が立つのである。



 




「もしかしたら違和感を感じる自分のほうが、時代遅れ? なんだかよく分からなくなってきました」




 



……なんて、内藤氏はふわっと原稿を〆ていたが、そんなことはありません! ボクはアナタの味方です!! 並んだ順で席を取る──これを「日本式の非合理的な悪習」と片付けるなら、そういうアメリカンな人たちは、ドメスティックコーヒーショップの聖地・ドトールには来ないでほしい。スタバでエアマック開いてパチパチやっといてください! 以上!!


情報提供元: citrus
記事名:「 スタバでは当たり前だけどドトールは…? 「注文前の席取り」への違和感