- 週間ランキング
彼には1つだけ心当たりがあった。お好み焼きを食べていた時、生地が少し柔らかかった! だが、これくらい問題ないと思い食べてしまっていたのだ。
お好み焼きを作る工程で彼は、水の量を少なめにして粉を溶いていた! 実はこれがとっても危険なことだった!
専門家によると……最悪の場合、腸閉塞を起こし死にいたる可能性もあるという! 水の量を少なくしただけで死の危険が? 一体なぜ!?
お好み焼き粉の中にも含まれている、小麦粉。実は水が少ないと熱伝導が不十分で、火が通りにくいという。男性は、水を少なくしたために小麦粉に熱が伝わっていない状態で食べたため、とんでもない腹痛をおこしていたのだ!
小麦粉は、アミラーゼインヒビターという毒性タンパク質を持っており、これは十分に加熱しないと消えない。そしてこの毒性タンパク質は、デンプンを糖に変えるアミラーゼの働きをなくす。デンプンが体の中で十分に分解されずそのまま腸へ。こうなると体は、なんとか外に出そうと腹痛や下痢を引き起こす。しかしそのまま体外に出せず残ってしまうと、最悪の場合、腸閉塞になり死に至る可能性があるという。
男性は幸いにも、数時間トイレで苦しむだけでなんとか回復したが……水の量だけで、どれほど小麦粉の温度が変わるのか?
同じ材料を使って適量である水150ミリリットルとその半分の水でそれぞれ生地を作り、180度のホットプレートで片面を5分ずつ10分加熱した時、どれくらい温度の差があるのか確かめてみた。
まず水適量の場合、中の温度は89度に。専門家によると、この温度だと食べても問題はないとのこと。そして水が少ない場合、中の温度は77度。実は小麦粉は90度を目安に加熱しないと危険なのだ!
ちなみに水が適量でも片面3分、計6分の加熱だと、中の温度は82度で安全ラインにはならなかった。さらに水少なめの場合、片面を8分、計16分焼いても中の温度は、81度で安全ラインには届かなかった。
小麦粉にきちんと火が通っていない生焼けの状態でお腹を壊した事例は、日常よく食べるものでも報告されている。おうちご飯を食べる機会が増えているが……小麦粉の生焼けには注意!(2021年5月11日OA)
▶ 洗濯中に洗濯機が大暴れ!? 破損につながった原因は…