「他人が握ったおにぎりは食べられない」問題から考える許容ラインの “正体”
友人が泊まりに来た時のこと。母が握ったおにぎりは食卓にでたとき、友人が『食べられない』と一言。実は半数近くの人は他人が握ったおにぎりは食べられないそうです。皆さんは食べれますか? (※原文まま)
日本人の国民食「おにぎり」に関する、こんなツイートがネット上でにわか話題になっている。
同投稿には賛否両論が集まり、約3万の「いいね」を獲得──その “大反響”を受け『ABEMA TIMES』が約6万人の男女を対象にアンケート調査を行ったところ、なんと! 半数以上が
「他人が素手で握ったおにぎりはNG!」
……との回答を得たという。そして、「NG派」の(一部の)声には、以下のような “理由”が見られた……らしい。
「母親と妻、信頼できる人と料理のプロ、それ以外はちょっと無理だ」
「ラップで包んだとしても嫌だ。生活感あふれる料理は、その人の生活を想像してしまう」
「汚いとかそういう感覚ではなくて、感覚的に食べたいけど食べられない」
「(飲食店は)衛生管理をちゃんとされているプロが作ったもの(だから食べられる)」
さて。私は「潔癖度数」で言えば、「下の中」くらい──つまり、 “不潔”に対する耐性はかなり強いほうの人間……だと思う。初対面の人たちと囲む鍋料理もガンガンつつけるし、切羽詰まったときは汚物まみれの公衆トイレでもキチンと(?)用を足せるし、インドでバックパッカーまがいの旅をしていたときだって見たこともない虫がウジャウジャと蠢(うごめ)く部屋でもまったく平気だった。
けれど、そんな私であるにもかかわらず、不思議なことに
「(母・妻・カノジョ・プロ以外の)他人が握ったおにぎりは、わりとNG?」
……だったりする。なぜ「わりと~」なのかと申せば、海苔も具材も一切ナシの「塩むすび」なら “かろうじて”食べられるからである。
コイツは一体全体どういうことなのか???
おそらく、「不潔・清潔」の問題ではないような気がする。ちなみに、私は(母・妻・カノジョ・プロ以外の)他人がつくった「お弁当」も食べられない。こうした “傾向”も照らし合わせてみると……もしかしたら、私は
「それぞれの家庭料理から生じる、冷めてしまった謎の汁っけが苦手」
……なのではなかろうか? たとえば、おにぎりの白米に染み込んでいる(具の)梅干しの赤い汁、お弁当の白米コーナーに堰(せき)を切って侵入してきたオカズから滲み出る茶色系の汁……。その出所(でどころ)もしくは正体不明感がゴメスの不安と拒絶反応を掻き立ててしまうのかもしれない。
ちなみに、コレも不思議なんだが……「おにぎり」や「お弁当」じゃなく、「サンドウィッチ」なら全然大丈夫なのだ。なんでなんだかちっともわからないが、あえて強引な仮説立てをするならば、
「パンに塗るバターが具の汁っけをさえぎるコーティング的な役目を果たしている」
……ってことなのか?
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