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そして3か月後……また同様の症状が! 別の病院を受診するも、やはり原因はわからず……そこで、アレルギーの専門医がいる島根大学医学部附属病院へ。
担当したのはC医師。医師は、運動している時に発症していることから運動誘発性の小麦アレルギーを疑った。そこで、皮膚テストや小麦のアレルギー成分を採血した血液と混ぜて、アレルギー反応が起きるのかを調べてみた。
しかし、彼は小麦アレルギーでもなかった。だが、C医師にはふと思い当たることがあった。それは……交差反応というもの。ゴム製品にアレルギーを持つラテックスアレルギーの人が、アボカドやキウイに対してもアレルギー症状を起こすことがある。これはゴムの抗原とアボカドやキウイの抗原が似ているため、ゴムだと間違って認識しアレルギー反応を示してしまう、というもの。
医師は、少年が食べたものをもう一度確認。すると、彼は症状が出た日にハムやソーセージを食べていた。すぐに検査をすると……豚肉に強いアレルギー反応が! だが、それまでも豚肉を食べていた彼……それでも、何も反応しなかったのになぜ?
そこでC医師はIさんに犬かネコを飼ってないかと質問した。彼は家でネコを飼っていることを伝えると……C医師はすぐにIさんにネコアレルギーがあるかを調べてみた! すると、自覚症状はなかったが血液検査の結果、なんとネコアレルギーが判明! C医師はこの検査結果によりIさんは「ポークキャットシンドローム」だと思われると告げた。
「ポークキャットシンドローム」とは交差反応の1つで、血清アルブミンと呼ばれる、ネコのタンパク質と豚のタンパク質が似ていることで、引き起こされる豚肉アレルギー。 彼はネコアレルギーが原因で、豚肉アレルギーになったと考えられた。だが、少年は豚肉もハムもソーセージもしょっちゅう食べていたのに、発症しない日があったのはなぜ?
実はこのアレルギー、驚きの事実があった! 豚の血清アルブミンは熱を加えると、形を変えてアレルギー症状を引き起こさなくなるのだという! つまり、少年は加熱不十分のハムやソーセージを食べて、さらに数時間後に運動をした時のみ発症していた!
本人は、ネコアレルギーはつらいがこれからの人生でネコがいないのは嫌なので、無理してでも飼いたいと語っている。ポークキャットシンドロームは、実はネコアレルギーだけでなく、犬やハムスターアレルギーの人でも報告がされている。そのようなアレルギーをお持ちの人は、豚肉をよく加熱して食べてください。(2022年2月1日OA)
ザ!世界仰天ニュース
放送日時:1月17日(火)21:00~21:54
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