「LIFE&MONEY」をキャッチコピーとして掲げるネットニュースメディア『LIMO』が、「コテコテの関西人が関東の友人に指摘されて驚いた関西ならではの文化」を5つ紹介していた。とりあえず、その「5つ」とは以下のようなものであった。
 

(1)エスカレーターの立ち位置
(※現在は片側に寄らず二列並びが全国で推奨されているが、それでも関東は左側、関西は右側で立ち止まる傾向がある)
 
(2)店員さんや他人との距離感
(※関西人は初対面の人でもすぐ仲良く雑談する?)
 
(3)「マクドナルド」の略し方
(※大雑把に分類すれば、関東は「マック」、関西は「マクド」)
 
(4)路線バスの乗り方
(※原則として、関東は前のドアから乗って先に料金を払い後ろのドアから降り、関西は後ろのドアから乗って前のドアから降りるときに料金を払う)

(5)ソースのバリエーションの多さ
(※関西のスーパーには「たこ焼きソース」「お好みソース」「豚カツソース」……ほか、とにかくソースが多種類並んでいる)


 
なるほど……どれも “今さら感”は少々否めない、あらゆるメディアや口コミでさんざん語り尽くされてきた、もはや定番的なギャップばかりだと言えよう。あえて補足させていただくなら、(1)の「エスカレーターの立ち位置」は、立ち止まっている人が完ペキ右側なのは(正確に申すと)「大阪」だけで、圧倒的に全国・全世界からの観光客が多い「京都」は、右側と左側のケースが半々と……統一しきれていない印象がある。あと、(3)の「マクドナルド」問題に関して関西人と論争すれば、けっこう高い頻度で「だって、マックやったらコンピュータと間違えるやん!」なんてツッコミが入りがちだったりする。
 
大学卒業までの20数年間を大阪で過ごし、すでに40年近く東京を中心として活動してきた私であるが、とくに2022年は仕事で関西に出張する機会が多かった。おそらく今年だけで20回は新幹線ないし飛行機でこの約500㎞の距離を行き来しているだろう。そんな私が「東京人」として、あらためて「関西文化」の独特ぶりを痛感したのは……次の二つであった。
 
まず一つ目は、
 
「温そばの汁(の色)が薄い」
 
……ということ。最近は『丸◯製麺』や『はな◯るうどん』や『おに◯んま』……など、関西系うどんチェーン店の関東進出によって、汁(の色)が薄い「うどん」は、東京でも珍しくなくなってきた。が、うどんより麺にクセがあるからなのか、関東の「そば」は、いまだ温そばでも汁は真っ黒け! 対して、関西の温そばは立ち食いそば屋でも汁の色は薄く、そのぶんカツオ出汁がすごく利いていて、甘みがほとんどない。そして、私はそういう関西の温そばが大好きで大好きでたまらないのである。
 

新幹線京都駅構内にある『松葉』のかけそば。


次の二つ目は、
 
「関西人はテレビカメラを向けられたら、素人でもプロ並みの流暢なしゃべりを披露する」
 
……ということ。たとえば、関西ローカルの朝の情報番組『おはよう朝日です』とかを観ていても、街頭インタビューに応じているおばちゃんもおっちゃんも女子高生も……誰もがベタベタの関西弁を巧みに駆使しながら、時にはオチまでつけてお笑い芸人さながらの面白いコメントを語ってくれる。最初は「たまたま」だと思っていた。けれど、何度も観ているうち……ほぼ100%の確率で「面白くて安定感抜群!」という事実が判明したのだ。
 
そういう熾烈(?)な土壌で生まれ育ち、こうしたスキルを無意識に磨き上げてきた関西人の皆さまは、その類まれなる素晴らしい資質を、もっと日本中に誇ってもかまわないのではなかろーか??? いや、マジで(^^;;!

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情報提供元: citrus
記事名:「 大阪出身のゴメスが帰阪するたび、東京と関西文化とのギャップをあらためて痛感する瞬間とは?