また、調査結果をもとに、肌あれのレベルごとの正しい対処方法について、皮膚科医の原みずき先生にお話をうかがった。
マスク生活で肌あれが深刻化!? 女性たちの肌状態&対策状況を調査
「マスクを常用しており、かつ1年以内に肌あれを経験したことがある」20〜40代女性500名を対象に調査を実施。
マスク生活が長期化する中での肌あれ対策の実態を調べた。
「マスクを常用するようになってからの肌の状態」を聞いたところ、「肌あれが悪化しやすくなっていると感じる」と回答した人が6割超(61%)にのぼった。
マスク生活により肌あれの深刻化を実感している人が多い様子がうかがえる。
「治療薬」を使うべき症状に「スキンケア」で対処している人が多数
続いて、肌あれの症状別に「症状が生じた際の対処の有無」および「対処方法」について質問した。
「化粧水が沁みる」という症状から下はすべて、肌において「炎症」が起きている状態であり、本来は治療薬での対処が必要だ。
しかし、今回の調査では、本来治療薬を使うべき多くの症状においての対処方法としては「スキンケアのアイテムを変える」がトップに。
炎症が起きている肌に、市販薬や皮膚科の処方薬などの「治療薬」で正しく対処できている人は少ないという現状が浮き彫りになった。
面倒に感じる、いつ使うべきかわからない…肌あれの治療薬を使うことに「ハードルを感じる」人が5割超
「肌あれの治療薬を使用することに対して、ハードルを感じたことはありますか?」と聞いたところ、実に51%が「ある」と回答。
そこで、前問で「ある」と答えた人(257名)に、「治療薬の使用に関する認識やイメージ」を聞いたところ、57%が「治療薬を入手するのは面倒だと思う(皮膚科への予約や通院が必要など)」と答えたほか、53%が「治療薬を使うべきタイミングや症状がわからない」と答えた。
処方してもらうことを面倒に感じる人、どのくらいの症状になったら治療薬を使用すべきかがわからない人が多いと言えそうだ。
化粧水が沁みる、ヒリヒリする、赤くなる…治療薬での対処を始める「おくすりサイン」!
みずき皮膚科クリニック院長の原みずき先生は、「症状が出始める」タイミングに注目して、5つのレベルに分類。
この「肌あれレベル」によって、とるべき対処が変わってくるという。
炎症が起こっている場合は、「スキンケア=化粧品」ではなく、「治療薬=医薬品」で対処する必要があるそうだ。
もし、「化粧水が沁みる、ヒリヒリする、赤くなる」=「おくすりサイン」を自覚しても、皮膚科にいく時間や余裕がない場合は、処方薬でなく、市販の治療薬を選択する方法もある。
手軽にスキンケア感覚で使えるエッセンスタイプの市販薬もあるので、ぜひ試してみてほしい。
情報提供元: 美容最新ニュース