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北海道三大冬まつりにも数えられる「層雲峡温泉氷瀑まつり」。毎年1月から3月中旬に開催され、氷の建物や彫刻が立ち並び、ライトアップされた景色は日本夜景遺産にも認定されています。
メインの氷像の中はトンネルになっており、中に入ることもできます。さまざまな形の氷柱が幾重にも吊り下がり、迫力満点!アイスクライミングや滑り台などさまざまなアクティビティも体験でき、子どもから大人まで楽しめるイベントとなっています。
マイナス20度の氷の世界で冷えた身体は、近くの層雲峡温泉でしっかり温めましょう。大雪連山峰の大渓谷の中にある層雲峡温泉は、元々は先住民アイヌの人々が発見した温泉でした。皮膚病、神経痛、切り傷、糖尿病、高血圧などに効果があるそう。弱アルカリ性のため、肌の弱い方や小さい子どもも安心して浸かることができますよ。
八甲田山の麓、十和田八幡平国立公園内に位置する奥入瀬渓流では四季折々の自然の景色を楽しむことができます。冬の季節は真っ白な雪が森を包み込み、一面銀世界に!奥入瀬渓流には14本の滝があり、冬にはその流れも止まり大きな氷柱へと姿を変えます。その景色はまるで時が止まったような感覚をも覚えますよ。夜には滝や渓流を車に積んだライトで照らすライトアップツアーも行われ、昼間とはまた一味違ったダイナミックで幻想的な冬の景色が広がります。
奥入瀬渓流沿いに建つ「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」では、昼には雪景色を楽しめるバスツアーやスノーシューウォーク、夜には氷瀑ライトアップツアーやクリスマスツリーのライトアップが楽しめます。さらにここの露天風呂では八甲田山から湧き出る美肌に良いとされる温泉に癒されながら、冬限定で氷瀑と雪景色を楽しむことが可能です。
奥入瀬渓流ホテルのロビーには岡本太郎作の暖炉「森の神話」が。背景の雪景色と作品とがリンクした空間は、まるで異世界に迷い込んだかのような気分を味わうことができますよ。
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/oirasekeiryu/
乳頭温泉郷は 乳頭山の麓に点在する7つの温泉の総称です。350年以上もの歴史を持ち、ブナ原生林の中に点在する風情ある景色はまさに秘境温泉。10種類以上もの泉源のある各温泉に独自の効能を持つ珍しい温泉地です。それぞれの温泉宿に露天風呂があり、雪深いこの地ならではの雪景色と温泉に浸ることができます。
最も歴史ある温泉宿「鶴の湯温泉」は秋田藩主の湯地場であり、茅葺き屋根の長屋は江戸時代のまま残っています。真っ白な雪景色を楽しめる露天風呂は混浴風呂が有名ですが、女性専用の「大白の湯」もあるので安心して入ることができますよ。
また、内湯も神経痛に効く「中の湯」、美肌に良いとされる「白湯」、湯冷めがしにくい「黒湯」とさまざまな効果のある温泉を楽しむことができます。冬になると入り口付近に大きなかまくらが作られ、夜になるとロウソクの灯りでさらにレトロで風情ある景色に。
湯めぐり帖を購入すると7つの温泉を巡ることができます。シャトルバスに乗って温泉めぐりを楽しみましょう。
冬になると素晴らしいパウダースノーを求め世界各地からスキーヤー・スノーボーダーが集まる蔵王温泉スキー場。毎年2月頃になると山頂付近の樹々に雪が積もり、樹氷ができます。その景色の迫力は圧巻。まるで雪男の大群がこちらに向かってくるような様子に”スノーモンスター”と呼ばれるのも頷けます。
昼間にはこの樹氷林の中を滑走することができ、晴れた日の絶景の中の滑走は本当に気持ちの良いものです。滑らなくてもロープウェイに乗って上からの大パノラマを眺めることもできますし、山頂でも景色を楽しめます。さらに夜には期間限定で樹氷ライトアップも行われており、ロープウェイで山頂に登り見学することができますよ。
また、ナイトクルーザー号でのツアーにも参加することができ、ライトアップされた樹氷を近くから眺めることもできます。
スキー場内やスキー場麓には温泉街が広がっており、スキー・スノーボード、樹氷見学の後には温泉でしっかり温まり、身体を休めましょう。
https://zaoropeway.co.jp/winter/index.php
まるで大正時代にタイムスリップしたかのようなレトロな街並みが広がる銀山温泉。日が沈むと銀山川を囲む温泉街にはガス灯に火が灯り、まるで「千と千尋の神隠し」の世界観に迷い込んだような気分を味わうことができます。
銀山温泉の最も有名な季節は冬。木造建築の温泉街に真っ白な雪とガス灯の灯りがよく映え、ドラマチックな世界に惹き込まれます。12月上旬から雪が冬はじめ、1月・2月に積雪のピークを迎えますので、この季節の予約がおすすめ。しかし、銀山温泉は客室数も少なく、繁忙期の冬シーズンには連日満室状態ですので、早めの予約が必須です。
現在、「千年回廊2023」が開催中です。今年はなんと入場無料。街全体がプロジェクションマッピングで色とりどりの光に包まれ、ノルタルジックな街並みと相まった光と色彩の幻想世界が広がります。
草津温泉では毎年クリスマスシーズンになると、湯畑 湯路広場にてクリスマスツリーとイルミネーションを見ることができます。2018年から始まったこのイルミネーションは、例年11月から2月頃まで開催されています。
ライトアップされた湯けむりとクリスマスツリーのコラボレーションもここでしか見ることのできない景色!足湯で温まりながら、ゆっくり鑑賞するのもおすすめです。
https://www.kusatsu-onsen.ne.jp
熊本県阿蘇市のさらに奥地に位置する秘境温泉。江戸時代には肥後細川藩の湯地場として、藩の要人の御客屋としての役割を果たす重要な地でしたが、2000年までは地元新聞が発行する「熊本万能地図」にも記載がなかったほどの秘境の地です。阿蘇の自然を感じられるのもまた魅力ですよ。
毎年12月頃から4月頃には「湯あかり」が開催されます。球体型の鞠灯籠約300個、約2mの筒灯籠からはやさしい光が溢れ、黒川温泉郷を彩ります。灯籠のやわらかな光が川面に反射して温泉街に溶け込み、幻想的な世界に。
こちらのイベントは放置竹林による竹害の防止策として、地域の豊かな自然を保つ活動でもあるのです。黒川温泉周辺でも放置竹林が多く存在し、成長の早い竹は管理を怠ると他の木々や草花を枯らし、里山の自然環境を脅かすのです。そこで、竹林の間伐、再生の一環としてこの「湯あかり」も始まったのだそうです。
ライトアップスポットは、丸鈴橋や田の原川周辺など川端通りの道沿いです。近くのやまびこ旅館からの景色も絶景です。
https://www.kurokawaonsen.or.jp
日本の歴史の詰まった温泉街。日常から離れて日々の疲れを癒しに訪れてみると、ここでしか観ることができない景色が心をも癒してくれそうですね。
これからの季節、せっかくなら冬にしか出会えない絶景を探しに、訪れてみてはいかがでしょうか?
余暇プランナー
東京拠点に国内外を旅する副業フリーライター。好きなものは旅・舞台鑑賞・ワイン。最近はスノーボートとサーフィンに挑戦中。 『観たことのない世界を覗きにいく』『初めてのものに出会う』『知らないことにチャレンジする』好奇心から、ちょっとだけ自分の見ている世界が広がっていく。これが私の原動力です。「次はここに行ってみたい」が見つかる旅情報を発信していきたいと思います!
【全国】冬にしか出会えない世界へ!身も心も温まる絶景温泉7選