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まずはじめに「みちのく三大桜名所」とは、青森県の弘前公園、秋田県の角館、岩手県の北上展勝地のことを指します。
これら3つのエリアでは、例年4月の下旬から5月上旬のゴールデンウィークにかけて桜が見頃を迎えます。
また、日本気象協会から発表されているデータを参考にすると、以下のような予想になっています。
※2月19日時点
一般的に桜に関しては、開花日から1週間程度で見頃を迎えます。そのため、満開の桜を楽しむのであれば開花日から少し日をずらしてお花見を楽しむのがおすすめです。
https://tenki.jp/sakura/expectation/
弘前公園は青森県弘前市に位置しており、JR弘前駅からはタクシーで7分ほどの交通の便が良いところに位置しています。
49万2000平方メートルの敷地を持つ大型の公園で、藩政時代にこのエリアを収めていた津軽家の城である「弘前城」を中心に作られています。
園内には、ソメイヨシノやしだれ桜など約52種、約2,600本の桜が生育し満開を迎える頃には敷地全体がピンク色に染まります。
開花のピークを迎えた後に散った花びらがお堀の水面に浮かぶ様子も、とても風情があって美しい光景です。
夜間になるとお城と桜のライトアップも行われ、城の周りに浮かび上がる桜の景色もおすすめです。
また、桜の開花のシーズンには毎年「弘前さくらまつり」が開催されます。イベント開催期間中は、お堀の上にボートを浮かべ桜の景色を楽しむ体験も可能です。
イベントでは歌謡曲のライブショーなども開催されますので、桜と一緒にお楽しみください。
https://www.hirosakipark.jp/
秋田県角館町は県庁所在地である秋田市から車で約1時間、人口約14,000人ほどの内陸にある町となっています。歴史ある武家屋敷の町並みと桜が一緒に楽しめる、「みちのくの小京都」とも呼ばれています。
武家屋敷とはその名の通り、武士が住んだ家屋を意味しており、1620年頃に角館地方を領していた芦名義によって作られたのが始まりと言われています。
現在では、国の重要伝統的建造物保存地区に指定され昔の生活を今に伝える貴重な財産にもなっています。
武家屋敷は外観の町並みを楽しむのはもちろん、小田野家や河原田家などいくつかの建物は、実際に中に入って見学することも可能です。外からは見ることのできない、昔の生活の様子をぜひ覗いてみてください。
お花見スポットに関しては、武家屋敷に沿って植えられたシダレザクラの桜並木と桧木内川堤のソメイヨシノがおすすめです。ピンク色の桜が街を華やかに彩る、季節限定の風景を満喫してみてください。
また角館全体では400本ほどのシダレザクラが生育しており、162本が国の天然記念物指定、樹齢300年を超える桜も存在しています。
https://tazawako-kakunodate.com/ja/course/1
盛岡市から東京方面に車で約1時間、内陸エリアにある北上市にあり日本さくら名所100選にも選ばれているのが、北上展勝地です。
北上展勝地は日本全国で4番目の規模を誇る、北上川の河畔にあり珊瑚橋から2キロに渡り桜並木が続いています。珊瑚橋はJR北上駅から徒歩15分ほどの場所にあります。
また、すぐ近くにある展勝地公園には約150種、1万本の桜が植えられているためこちらの絶景も合わせて楽しみたいおすすめスポットです。
桜の開花を迎える4月中旬から、5月上旬には毎年「北上展勝地さくらまつり」が開催されます。桜はもちろん、北上川の上空を舞うように泳ぐ鯉のぼりや、桜のトンネルの中をゆっくりと進む観光馬車などを楽しむことができます。
また夜間にはライトアップも行われるため、カップルのデート旅行にも推薦できるスポットです。
https://iwatetabi.jp/spot/detail.spn.php?spot_id=644
次は、お花見と一緒に楽しみたいその土地ならではのご当地グルメをご紹介します。
伝統的な料理から近年話題のB級グルメまで幅広いジャンルから選定をいたしました。
最初は、青森県の人気ご当地グルメをご紹介します。
八戸せんべい汁は青森県の南部に伝わる伝統料理で、鍋専用の南部せんべいと野菜とキノコなどから採った出汁で煮込んだ料理となっています。
南部せんべいは煮込んでも型崩れしない特注品となっており、出汁が染み込むとまるでパスタを食べているような食感を味わうことができます。
十和田湖や奥入瀬渓流で有名な、十和田市を中心に食べられているご当地グルメが十和田バラ焼きです。
牛バラ肉と玉ねぎを醤油ベースの甘辛いタレを絡め、鉄板で焼いた料理です。
しっかりとした味付けで、ご飯のお供には最高の一品。子供から大人まで愛される味付けです。
また2014年に開催された、B-1グランプリでは優勝を獲得しその名を一気に全国区へと押し上げました。
次は、秋田県の人気ご当地グルメをご紹介します。
秋田名物の鍋といえば、真っ先に頭に浮かぶ人が多いのが「きりたんぽ鍋」です。「きりたんぽ」とは、潰したうるち米を棒状に硬め、焼き上げた秋田県の郷土料理の一つです。
このきりたんぽを鶏がらのだし汁に入れて、肉や野菜と共に煮込んだ料理がきりたんぽ鍋です。
あっさりとしながらも深みのあるスープと、スープを吸って少し膨らんだきりたんぽの相性は抜群。
ボリューム感もあり食べごたえのある料理となっています。
秋田市から車を利用して約1時間、人口9.2万人の秋田県東南部の中心都市、横手市の人気グルメといえば、横手やきそばです。
青森県の十和田バラ焼き同様に、B-1グランプリでは常連の人気メニューとなっています。
出汁の入った甘口のウスターソースで味付けがされた麺と麺の上に乗った大きな目玉焼きが特徴です。
太くて真っ直ぐな角麺を使用しているため、食べごたえも抜群です。
https://www.yokotekamakura.com/yokoteyakisoba/
最後に、岩手県の人気ご当地グルメをご紹介します。
その名の通り岩手県盛岡市の麺料理で、朝鮮半島の冷麺をアレンジして作られた料理となっています。
わんこそば、じゃじゃ麺と合わせ「盛岡三大麺」の一つにもなっています。
盛岡冷麺の特徴はコシの強い麺と牛骨や鶏ガラから作られた独特のスープです。旨味やコクが非常につよく、コシの強い麺との相性は抜群です。
またトッピングとしてのせられているキムチをスープに浸しながら食べることで、辛味を加えた味変も可能です。
冷たいスープとなっているため、夏場の暑い日に特におすすめです。
お椀の中に一口分のお蕎麦を入れて、掛け声とともにテンポよく口の中に放り込むエンターテイメントの要素も楽しむことできるご当地グルメがわんこそばです。
何杯食べたかを楽しむ要素の強いわんこそばですが、味を楽しむことを忘れてはいけません。
わんこそばには通常、のりやネギ、大根おろしなど様々な種類の薬味もセットとなって提供されます。
これらの薬味をうまく使い味変をすることで、最後まで美味しくお蕎麦をいただくことができます。
また、わんこそばを提供している盛岡では人気のそば処東家では、100杯のお蕎麦を食べると記念として「手形」のプレゼントが行われています。
自分自身が何杯食べたかも記録されているため、旅の記念としても大変おすすめです。
補足としてこちらのお店のわんこそばは、15杯でかけそば1杯分となっています。
https://wankosoba.jp/
最後に、みちのく三大桜名所に訪れた際に一緒に楽しみたい、周辺観光施設や体験型のアクティビティをご紹介します。
伝統文化体験や温泉など、様々なジャンルで楽しめる施設が充実しているのもこのエリアの特徴です。
青森駅前のウォーターフロントエリアに位置するA-FACTORYは、青森県産のりんごを使ったシードルの醸造工程の見学や、フードマルシェ、土産物店が併設された複合施設となっています。
発泡果実酒であるシードルは、りんごの産地である青森県ならではの新鮮なモノを使用し丹精を込めて製造されています。
製造過程が見学できるだけでなくテイスティングカードを購入すれば試飲も可能です。複数の種類が用意されているため飲み比べもおすすめ。気に入ったものがあれば、購入してお土産にすることもできます。
アルコール以外にもジェラートやスイーツを食べることのできるスペースもあるため、昼食やカフェとしての利用もおすすめです。
https://www.jre-abc.com/wp/afactory/index/
なまはげ館は秋田県男鹿市にある資料館で、なまはげのルーツや歴史について詳しく学ぶことのできる施設となっています。
来場者がはじめに目にする建物外観は、寒風山で採石された「男鹿石」をふんだんに使用した風格ある建物。入る前から、その独特の空気感に圧倒されます。
館内では150枚を超える多種多様なナマハゲ面が展示されており、それぞれの表情の違いなどをゆっくりと見学することができます。
「なまはげ伝承ホール」では30分おきに、なまはげの風習を紹介する映画「なまはげの一夜」も上映されています。来館者であれば無料で視聴できるので、ぜひこちらもチェックをしてみてください。
その他にも企画展示やフォトコーナー、ナマハゲにまつわるお土産が買えるお店など充実した設備が準備されています。
男鹿のナマハゲは、ユネスコ無形文化遺産、重要無形民俗文化財にも指定されていますので、一生に一度は訪れておきたいスポットです。
https://namahage.co.jp/namahagekan/
十和田・八幡平国立公園の乳頭山麓に点在する7つの温泉の総称が乳頭温泉郷です。
7つの温泉地はそれぞれ違った源泉を持ち、高血圧症や糖尿病、皮膚病といった疾患に効果があると言われています。
いくつかある温泉の中で今回ご紹介するのは、乳頭温泉郷の中で最も長い歴史を持つ「鶴の湯」です。
温泉の周囲には4つの源泉があるため、一つの温泉で4つの種類の異なるお湯が楽しめるのが最大の特徴です。日帰り入浴だけでなく宿泊も可能で、夕食の際に提供される名物の山の芋鍋も魅力の一つとなっています。
乳頭温泉郷では組合に加盟している温泉施設7箇所で湯巡りを楽しめる「湯めぐり帖」を発売しています。宿泊者限定の販売となりますが、大人2,000円で様々なお湯を楽しむことができます。
盛岡市内から車で約1時間半、岩手県宮古市では陸中海岸からさっぱ船に乗って出発し、洞窟探検ができる場所が人気を集めています。
洞窟の正式名称は「八戸穴」、太陽に照らされた海面が青く光ることから別名「青の洞窟」とも呼ばれています。
洞窟の全長は約8メートル。さっぱ船と呼ばれる小型ボートに乗って中に進みます。船頭さんの案内のもと内部に入ると、外側から差し込む光が水面に反射し、あたりを真っ青に染める素敵な光景に出会うことができます。
ツアーでは青の洞窟以外にも、浄土ヶ浜を海側から散策したりと盛りだくさんの内容となっています。
週末などは残席が無くなることもあるので、早めの訪問がおすすめ。また、波の高さや気象条件によりツアーの催行ができない日もあるので注意が必要です。
いかがでしたでしょうか。みちのく三大桜名所の見どころや周囲のおすすめ観光スポットなどをご紹介させていただきました。
どの名所も都会の喧騒を離れた、落ち着いた雰囲気が流れる素晴らしいところばかりでした。
またおいしいグルメがたくさんあるのも東北の魅力ですね!
各県それぞれに見どころや特徴があるため、訪れる際にはホテルなどを予約して東北周遊旅行として楽しむのがおすすめです。
各旅行会社からは、関東発や関西発など発着地に関わらず期間限定プランなども発売されています。
余暇プランナー
元旅行会社勤務のトラベルライターです。プロならではの視点で全国各地の魅力やおすすめスポットを紹介しています。 国内・海外問わず旅行が大好きで、世界遺産やローカルフード巡りを楽しんでいます。
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