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日本橋は徳川家康が幕府を開いてから江戸で最初にできた町といわれています。堀の開削と埋め立てにより造られていきました。水運とよばれる水路を整え商人や職人の多い商工業地区や魚河岸市場など河川を介して各地とつながり、栄えていったのです。
現在の江戸橋周辺は江戸時代の大火の後火除地として設けられましたが買い物に娯楽にとにぎわい、造られた土手には倉庫なども造られ商業を安定し発展させていきました。
明治になると江戸は東京という名前になり日本の首都となります。そして商業の中心地から経済・文化の中心地へと大きく展開していきました。明治6年(1873)に兜町で第一国立銀行が開業し、明治11年(1878)には東京株式取引所、明治15年(1882)には日本銀行が誕生しました。水運が主流だった町も幾たびの戦争などを経て高度成長期にともない埋め立てを行いビルが立ち並ぶなど景観が大きく変化。ますます活気のある日本の中心地として発展を続け現在に至ります。
また、日本橋地区の地名には日本橋人形町や日本橋人形町など「日本橋○○町」と「日本橋」が頭についており、不思議に思い調べてみたところ興味深いことがわかりました。
現在東京都は23区ですが、もとは15区だった頃日本橋区と言われていた地区が「京橋区」と合併して「中央区」として再編されました。その時に、長く親しんでいた町名を残したいという住民の声が多く上がったことから旧「日本橋区」の町名に「日本橋」を冠することになったそうです。「日本橋」という名称が住民の想いから残されたことで、江戸時代の繁栄もまたそのまま受け継がれたように思えてまいります。
さて、そんな日本橋の町をめぐりながら最初に訪れたのは八丁堀駅から徒歩5分にあります鉄砲洲稲荷神社です。平安時代初期に凶作に悩む住民らによって産土神を生成太神(いなりのおおかみ)として祀ったことが始まりとなり、承和8年(841年)創建されました。
氏子地域が広く、現在の銀座1~8丁目の東側と、更にその東側の新富町・明石・湊・入船などの鎮守社となるため、歌舞伎座や新橋演舞場もその範囲となります。
創建当時江戸湊といわれる水路に近かったため、渡航安全や旅行の安全を祈願、また豊作を願って創建された神社であり、商売繁盛のご利益もあります。
何度か神社が移転しましたが、それに伴ってこの神社にある富士塚「鉄砲洲富士」も形を変えていきました。
「鉄砲洲富士」は寛政2年(1790)に築造され、当時大変人気があったといいます。その当時の様子は『江戸自慢三十六興 鉄砲洲いなり富士詣』でも描かれていて、大きな富士塚も確認できます。
その後1870年に新地に移築され、1874年再築、その後3度境内にて移築されました。配置される場所により大きさも変えざるおえなかったため、現在の姿は最初の1/3程の大きさになり、現在の高さは5.4mです。それでもけして小さくはありません。
頂上には鉄砲洲富士浅間神社が鎮座していますが、現在は登拝は禁止されています。富士山の山開きに合わせた7月1日に浅間神社例祭が開かれています。
https://tokyo-trip.org/spot/visiting/tk0694/
この神社では様々な行事が催されており活気があります。
初詣にもたくさんの方がお参りにこられますが、特徴的な年間行事がとても興味深く、是非行ってみたいなあと思っています。
1月の第2日曜日には毎年寒中水浴大会が開かれます。褌(ふんどし)姿の男性と白装束の女性が氷の入った水に浸かり、みそぎ祓えをするお祭りです。(詳細は 公式ウェブサイト でご確認ください)
また、冬至に開催される冬至開運祈願祭では参拝者に「金銀富貴の神礼」が授与されます。冬至という日を「新しい太陽の誕生日」と考えることから、早朝5時30分からの開催となります。
その他にも節分には豆まき、6月には夏越の大祓もあります。
https://trip.iko-yo.net/events/759
今回訪れた日がちょうど一粒萬倍日と重なり、大変な人出でありました。
小網神社は、東京都内で銭洗いができる都内屈指のパワーポイントで有名な神社です。建物と建物の間にひっそりとたたずんでいます。
この神社の御祭神は「倉稲魂命(うがのみたまのみこと)・お稲荷大神」「市杵島比姫命(いちきしまひめのみこと)・弁財天」。神文正元年(1466)に悪疫鎮静の神様として鎮座しました。
東京大空襲の時に奇跡的に社殿等が立ち続けていたというや、ここで参拝し第二次世界大戦に出兵した兵士全員が生還したことでも有名な神社で、強運厄除けのご利益があるとされています。また、社殿向かっての左には東京銭洗弁天がありここでお金を清めることが出来ます。強運と金運のパワースポットだなんて嬉しいですよね!
こちらでは是非お金を清められることをおすすめいたします。
神社によって様々な方法があるといわれていますが、小網神社では用意されているザルの中に小銭を入れて、水に浸し、振るように洗うという方法で行います。そして、お清めしたお金をひとつ、お財布の中にいれておくと、それが種銭となり、お金を呼んできてくれるといわれています。
お札やクレジットカード、宝くじなどをお清めされるかたもお見かけしました。当神社としては、5円や50円などの穴の開いた硬貨を清められ、硬貨の穴にひもを結んでからお財布に納めておくと見分けがつくのでおすすめだそうです。
小網神社は「日本橋七福神巡り」のひとつでもあり、福禄寿を祀る神社となっています。この福禄寿は健康長寿のご利益と、「福徳」「人徳」「財徳」の三徳を授けてくれる神様で、福禄寿の像が優しい笑顔でお迎えくださいます。
建物の間に小さくたたずみ、こんなところに!というような場所にある神社ですが、とても人気があり御祈願される方が絶えません。
向拝には昇り龍・降り龍の彫刻が施され、強運厄除のご利益シンボルとして崇められています。また、神楽殿は珍しい五角形の形なのだそうです。「昇り龍」は参拝者の祈りや願いを神様に伝え、「降り龍」は神様からの神徳を参拝者に授けると伝えられているそうです。
https://www.koamijinja.or.jp/index.html
鉄砲洲稲荷神社からすぐのところにあります。お店の入り口の様子や水色がかわいくて眼をひきます。地元の方に大変人気のサンドイッチと食パンのお店です。お昼過ぎにいくと売り切れていることも多いようです。フルーツのサンドイッチは季節にあわせていろいろあり見ているだけで楽しくなって迷ってしまいます。
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130203/13276446/
お店のまえにはずらりとたくさんの人が並んでいました。この界隈でおいしいうどんといえば「谷やさん!」というくらい有名なお店です。お昼の時間には並ぶ覚悟で行かねばなりません。谷やさんの「かけ出汁」は化学調味料や添加物を一切使わず、いりこ、昆布、割り節などを贅沢に使い、毎日4時間以上かけて作っているのだそうです!お店は夜居酒屋に変わります。店主は香川県のご出身。本場讃岐うどんのおいしさを堪能できます。
製薬会社第一三共が運営する薬に関する企業博物館です。現在予約制で開館しており、そのことを知らず来館しましたがちょうどキャンセルがあったとのことで、ラッキーなことに参加させていただきました。
薬ができるまでの考え方やご苦労、まだまだ解明されない難病の解明に立ち向かわれている現場の方の声なども知り、普段お世話になっている「薬」のことを改めて考えさせられました。動物や植物という自然の素材からどんな効果が期待できるか。また、安全であるかなど様々な視点から「病気」を考え、そして「生きる」を教えてくれるミュージアムです。
福島県にあるテーマパーク「リカちゃんキャッスル」から大人のためのドールショップとして2014年ジェニーちゃんの誕生日である8月1日にオープンしたお店です。
リカちゃんが大好きな友人から教えてもらいました。まだ開店前の時間だったため、店内には入れなかったのですが、友人いわく、ここでしか買えないオリジナルの人形やドレス、小物などがあるそう。リカちゃん好きにはたまらないお店です!
https://liccacastle.co.jp/lcshop/
日本橋という街は昔ながらの建築や街並みを残すところも多く、古風でありながらも風格のある美しさを漂わせています。しかも現代における高級感や新しさも兼ね備え、格調の高い街という印象です。
昔も今も変わらぬパワーを持ち続けているからこその堂々たる品格。それこそが街全体をパワースポットに感じさせる所以かもしれません。
出典・参考
- 中央区を、知る
- 神社本庁
- ご近所富士山の「謎」有坂蓉子著
- 三菱倉庫・江戸橋歴史展示ギャラリー
余暇プランナー
アイデアや感動に出会いたくて、東京の街をテクテクわくわく巡っております。 運を味方につけて願いを叶えたい!そんな想いから良縁やご利益を授かることができるパワースポットに興味をもちはじめました。大好きな富士塚には、富士山パワーを秘めた神秘的世界と人々の願いがこんな形になったなんて!というおもしろさを感じています。 知れば知るほど興味深いパワースポットの魅力をお伝えしていきます。
【日本橋】鉄砲洲稲荷神社と小網神社の基本情報|パワースポットをめぐろう