Part1に続いて、日本ではその名をまだ広く聞かない、世界の美味しいスイーツたちをご紹介します。

今回ご紹介するものの中には、簡単に自分でも作ることができるスイーツもあります。自分次第でアレンジも可能なものもあるので、この機会にぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

作ってみるとその国の文化も感じることができますよ!

ザルブルガー・ノッケルン(オーストリア)

ザルツブルクの山々という意味をもつ、オーストリア生まれのザルツブルガー・ノッケルン。 見た目はその名のとおり、山々が連なっているオーストリアの景色を模しています。 さらに、上にかかっている粉砂糖はザルツブルグの街や山に降る雪を表しているのだとか。

16世紀ごろからオーストリアの食卓で食後と甘いものといえばこのザルツブルガーノッケルンが食べられていたそうです。一般家庭のデザートとして食べられているため、街中のケーキ屋さんではなかなか置いていません。そのため 旅行した時に食べられるチャンスが少なく、地域に根付いたレストランでなら食べられる可能性が高いといわれています。

ザルツブルガーノッケルンは卵白と砂糖がメインのお菓子なため、口当たりが軽くふわりとした甘さが口の中いっぱいに広がるのが特徴です。また写真から見ても分かるように、かなりボリューミーなデザートです。ふわっと軽い食感のため、一人で食べてもペロリと食べられてしまうのですが、 2〜3人でシェアして食べるのがおすすめです。 ベリーソースなどがついているので、甘酸っぱく味を変えられるのも楽しめるポイントです!

ブリガデイロ(ブラジル)

バレンタインの時期になると、よくこのようなチョコを見かけませんか?トリュフのようなこのチョコレートは、ブラジルの定番のお菓子ブリガデイロです。

ブリガデイロは、 ブラジル空軍で「少将」を意味する言葉 です。かつて空軍少将だった政治家、エドゥアルド・ゴメスという人が1940年代に大統領選に出馬した際、彼の妻が資金集めの場において来た人をおもてなしするためにふるまったといわれています。そこでふるまったブリガデイロが人々の心を掴み、 今では子どもたちの誕生日の定番お菓子、また日常のお菓子としてブラジルの人々の生活に根付いています。

日本で馴染みの深いトリュフに似ていますが、そのレシピには少し違いがあります。トリュフはチョコレートと生クリームを使うのに対し、ブリガデイロはこれらを使わず コンデンスミルクとココアパウダー、そして無塩バターを使います。

チョコレートを使っていないなんて驚きですよね。甘くないかと思いきやしっかりとした甘みがあり、トリュフよりフワッとした食感で気付かないうちにいくらでも食べてしまいそうになります。

また、 ブリガデイロは仕上げにカラフルなチョコレートスプレーやアラザンなどをかけるのが特徴 でもあります。見た目がカラフルで可愛らしいですよね。抹茶パウダーや粉砂糖をかけてアレンジしてみても、また違った美味しさを味わうことができますよ!

ヌガーグラッセ(フランス)

これからやってくる、 暑い季節にぴったりなのが南フランスで生まれたヌガーグラッセ です。ヌガーとは、砂糖やはちみつ、生クリームやメレンゲをナッツやドライフルーツなどと混ぜて固めたスイーツのことを意味しています。また、グラッセとはフランス語で氷やアイスのこと。この甘いナッツやドライフルーツのスイーツをアイス調に仕立てたものがヌガーグラッセで、見た目もおしゃれなスイーツはフランスの人々にとって、夏のお楽しみとなっています。

日本のアイスとは違い、 ふわっとした食感が楽しめるのが特徴 です。レシピによって、チーズの味を味わったりナッツやドライフルーツの酸味と食感を楽しんだりすることができるので、自分の好きなレシピを探してみるのも楽しいスイーツです。簡単に作れるので自分好みに作ってみるのも楽しいですよ!

キーライムパイ(アメリカ)

爽やかなライムをたっぷりと使ったキーライムパイは、 初夏にぴったりのスイーツです。 発祥は、アメリカのフロリダ州。フロリダ州では19世紀末ごろからキーライムパイが食べられていたそうです。アメリカのお菓子というとガツンとくる甘さが特徴的ですが、このキーライムパイは ライムのさっぱりとした爽やかな酸味が効いた、ほどよい甘さのパイです。

実はこのキーライムパイ、なかなか日本では食べられる機会が少ないです。パイに使われているキーライムはフロリダ州の名産のため、日本のライムとは異なるのだそう。キーライムを使っていないものはキーライムパイと見なされることはなく、なんとフロリダ州の下院議員が ライムを使用せずにキーライムパイと宣伝しているものには罰金100ドルを払わせる法案を提出したこともある のだとか!

法案は可決されませんでしたが、それほどにまで強いこだわりを持っているのがわかります。このようにパイ熱が強く、 2006年にはフロリダ州の公式な「州のパイ」として定められました。

ビタミンカラーの見た目が爽やかなキーライムパイ。これはぜひ現地に行って、こだわりの味を試してみたいですよね!

ウェルシュケーキ(イギリス)

X(旧Twitter)で、ウェルシュケーキのレシピが大人気を博したことがあったのをご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。 イギリスのウェールズ地方を代表するシンプルなお菓子です。

見た目はクッキーのようですが、生地はスコーンとケーキの間のようなサクッとふわっとした食感をしています。シナモンやナツメグなどのスパイスと、レーズンの甘味が楽しめる焼き菓子です。

紅茶との相性が抜群のお菓子なので、焼きたてのウェルシュケーキと一緒にいただくのがおすすめです。 本場のアフタヌーンティーにも負けないくらいの幸福感を味わえますよ!

本場ではグリドルという鉄板で焼き上げますが、 家庭で作る場合はフライパンやオーブンでも焼くことができます 。ちょっと変わった焼き菓子を食べてみたい、作ってみたいという方は簡単に作れるのでぜひ試してみてください。

自分でも作れる世界のお菓子

おうち時間や気分転換の時間に、日頃の自分へのご褒美としてスイーツたちを作ってみてはいかがでしょうか?アレンジ次第でどんな味にも変化可能!

クラシックなものから自分の好きなアレンジのものまで、ぜひ世界のお菓子たちを味わってみてくださいね。


elu

余暇プランナー

ひとり旅をこよなく愛すWebライター。一番小さな県から日本全国どこまでも! 初めての海外旅行はひとり気ままにヨーロッパ。滞在を讃岐弁で乗り切った経験をもつ。 このひとり旅が中学生の頃からのフランス好きを加速させ、現在移住を夢見るお年頃。好きなものは、音楽、サッカー、おいしいもの。旅の楽しさや、いろんな場所の魅力をお届けします!

【その美味しさは未知数】自分へのご褒美に!まだ知らない世界のスイーツたち(Part2)

情報提供元: YOKKA
記事名:「 【その美味しさは未知数】自分へのご褒美に!まだ知らない世界のスイーツたち(Part2)