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鎌倉時代、1333年に建仁寺の塔頭として創建されました。建仁寺は臨済宗建仁寺派の本山で、京都5山のひとつに数えられる寺格で、そのすぐ隣にあります。
塔頭というのは「たっちゅう」と読みますが、本山などの大きなお寺の周囲にある個別のお寺のことで、もともとはお釈迦様や高僧のお墓とされる塔があったことから付けられました。しかし、禅宗ではあまり塔を建てず、老僧の隠居場所になっています。
一方で、ここは 中国の高僧が勝負運の摩利支天を 携えて来日し建仁寺へ入り、建仁寺23代になり、ここへお祀りしたといいます。摩利支天のお使いであるイノシシの形の陶器の鈴、イノシシおみくじもあります。
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およそ1200年前に創建、京都府でも南部の宇治市にある三室戸寺は、平等院鳳凰堂の近くにあります。こちらは牛のエピソードにまつわるお守りなどが人気です。
むかしこの辺りに住む貧しい農民のひとりが、お金がなくひ弱な牛しか飼えませんでした。それでも大切に育てていると、ある日牛は急に大きく力強くなり、闘牛大会で優勝して大金持ちになったといいます。
勝負運、金運にご利益 があるとされ、かぐや姫伝説もあり、あじさいの寺としても知られています。境内には 5000坪の広大な庭園 があり、年間を通じてアジサイ、つつじシャクナゲなどが咲き誇ります。
本尊の観音菩薩像は、西国33箇所観音霊場の10番目の札所です。
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1800年ほど前、戦勝祈願として神功皇后がここに軍旗を立てて具足・武器具を納めたのがはじまりといわれます。そのためスサノオノミコトなど他に 7柱の戦い関係の神様 が祀られています。
現在の深草のあたりにあります。JR奈良線の藤森駅と京阪本線の墨染駅に挟まれた位置です。
毎年5月5日に行われる藤森まつりは菖蒲の節句発祥と言われ、それも合わせて勝負の神様として信仰されています。 駆け馬神事 も行われ、馬に乗った状態での多彩なパフォーマンスが見られるのは全国でもここだけといわれています。
そのため競馬の関係者、ジョッキーやファンが多く詰めかけるといいます。 勝運関係のお守りやグッズ が充実しています。
京都には、北野天満宮の髭切や大覚寺の膝丸など、京都刀剣御朱印(きょうととうけんごしゅいん)めぐりが行われています。藤森神社の刀剣もそのひとつになっています。
2018年、刀匠といわれる刀鍛冶、藤安将平氏により、 鶴丸国永(つるまるくになが)の復元 が作られました。鶴丸国永というのは、平安時代に国永という刀鍛冶によって作られた名刀といわれ、織田信長も所有して豊臣秀吉へ、さらに秀頼、そして大阪の陣での豊臣家滅亡後にこの藤森神社へ奉納されました。
本物は現在宮内庁によって保管されているようです。
https://www.kyoto-kankou.or.jp/info_search/?id=325&r=1665124122.703
https://www.veltra.com/jp/yokka/article/shrines-and-temples-in-kyoto-with-good-luck-2/?sid=1554
余暇プランナー
仏像と歴史好きな、社寺建築の仕事をしていたおじさんです。全国の社寺、仏像を見て回り、古代から戦国の時代を空想しています。 空想しすぎて小説を書き、文学賞もらっちゃいました。旅ライターと小説家の2刀流おじさんです。
【京都】負けられない時に訪れたい!勝負運・出世運の神社仏閣(前編)