沖縄本島は四方を海に囲まれた島ですが、比較的真水を得られやすい島でした。

それは沖縄本島が琉球石灰岩が隆起して出来た島だからです。

琉球石灰岩は元はサンゴで隙間の多い岩なので隙間に雨水をためることが出来たからです。

ですが、真水が貴重なものであることに変わりがないので、湧き水の出るところは大事にされ、拝みの対象になっています。

沖縄県民もあまり知らない穴場スポットである湧き水めぐりの場所をオススメのグルメスポットと併せて紹介します。

沖縄本島は海に囲まれているけれど真水が得られる島だった

沖縄本島は四方を海に囲まれた島ですが、比較的真水が得られる島です。

なぜ、真水が得られやすいかは諸説あるのですが、私がテレビで見たのは次の通りです。

古代、沖縄は大陸と繋がっていたのですが大陸と沖縄の間が沈み、泥の流入がなくなりました。
海水がキレイになったことでサンゴが育ち、そのサンゴが十万年以上もの年月を経て琉球石灰岩となり、火山活動によって隆起したことによって出来たのが沖縄本島です。
琉球石灰岩はとても隙間が多い岩なので隙間に雨水をためることが出来ます。
大陸由来の泥岩層(でいがんそう)と琉球石灰岩の隙間から水が湧くのです。

沖縄には一級河川がありませんので、雨が降らないと水不足になります。水が貴重なので信仰の対象になっていて今でも拝みに訪れる方が多くいます。

龍樋(りゅうひ)

首里城の無料区域にある龍樋(りゅうひ)です。
湧き水のことを沖縄の言葉で「カー」や「ガー」と言います。樋を付けると「ヒージャー」と言います。
湧き水に龍の形の樋が付いているので「龍樋(りゅうひ)」の名前になりました。

この水は王宮での飲料水になりました。この水は枯れたことがないと言われています。この龍は中国から頂いたホンモノだそうで、よく盗まれなかったなと思いました。

龍樋のまわりにある石碑は中国の皇帝の使者である冊封使(さっぽうし)が龍樋の水の美しさを称えた題字などが元になっています。

  • 首里城公園住所:沖縄県那覇市首里金城町1-2

https://www.shurijo-fukkou.jp/focusing/1611640284/

寒水川樋川(すんがーひーじゃー)

首里城の無料区域にあります。
付近に暮らす住民の大切な生活用水として飲料水、洗濯、農業用水などに使われていました。

以前は水面のそばに近寄ることが出来てカニもいましたが、今は柵が設置されていて近づけなくなっています。

  • 首里城公園住所:沖縄県那覇市首里金城町1-2

https://oki-park.jp/shurijo/shuri-aruki/siseki/2014/02/post-57.html

安谷川(あだにがー)

首里城の外にある龍潭の向かいの中城御殿(なかぐすくうどぅん)の脇を通って、坂道を下ると左手に階段があらわれます。

その階段を下ると安谷川(あだにがー)があります。

地域の共同井戸として使用されました。井戸として汲み上げるだけでなく、洗濯などをした際の排水もきちんと考えられていて機能的です。

まわりの石積みは「あいかた積み」と言って、漆喰などの接着剤を使わずに石だけで崩れない積み方になっています。当時の技術力の高さがわかりますね。

この辺りは新しい住宅が多いエリアですが、古いものも大切に残っているのが素晴らしいなと思いました。

  • 安谷川住所:那覇市首里大中町1-61-2 付近

https://www.naha-contentsdb.jp/spot/470

指司笠樋川(さしかさひーじゃー)

琉球王族の血筋である尚家の敷地の中にある指司笠樋川(さしかさひーじゃー)。「佐司笠樋川」と書く場合もあります。

組踊の演目でもある「銘苅子(めかるしー)」の孫で第二尚氏王統第三代国王尚真王の長女、佐司笠按司加那志(サシカサアジカナシ)でが鷺(サギ)が止まっていたのを見たのをきっかけに掘り当てました。
私有地ですが、拝みをする方のために解放されているので自由に訪れることが出来ます。

王族が利用する井戸は石積みが美しいアーチ状になっているのが特徴です。

  • 那覇市首里大中町1-51 付近

https://oki-park.jp/shurijo/shuri-aruki/siseki/2014/01/post-12.html

宝口樋川(たからぐちひーじゃー)

モノレール市立病院駅から儀保駅へ行く道の途中に、こんな道しるべがあります。

見落としがちな小さな道しるべに従って進むと、

宝口樋川があります。

飲料水と洗濯用水が混ざらないように、別々に水槽が設置されています。

そしてこの宝口樋川のすぐそばには、滝があるのです。

すぐそばに交通量の激しい道路があってモノレールも走っているすぐそばに、こんなに美しい滝があるなんて知りませんでした。私のパワースポットでもあるので時々マイナスイオンを補給しに訪れます。

  • 宝口樋川住所:那覇市首里儀保町4-80 付近

https://oki-park.jp/shurijo/shuri-aruki/siseki/2014/03/post-105.html

湧き水めぐりと併せて訪れたいグルメスポット

湧き水めぐりはたくさん歩きます。石畳の道や坂道も多いです。湧き水めぐりで心地よい疲れを感じたら、グルメスポットでひと息つくのがオススメです。

首里うかじ うかじそば

首里城のすぐ近くにある古民家をリフォームしてオープンした「うかじそば」。

靴を脱いで上がる店内で沖縄そばやスイーツを食べることが出来ます。

スッキリしていますが旨みたっぷりのスープがおいしいです。

首里うかじ うかじそば

  • 住所:沖縄県那覇市首里当蔵町2-13
  • TEL:098-884-4378
  • 営業時間:11:00〜15:00/18:00〜22:00(貸し切り有り)
  • 定休日:水曜日(夜は火・水定休日) 祝祭日オープン
  • 駐車場:有(4台分)

https://tabelog.com/okinawa/A4701/A470102/47028958/

rokkan COFFEE SHURI(ロッカンコーヒーシュリ)

龍潭通りに新しくオープンした「rokkan COFFEE SHURI」はコーヒーとスイーツが楽しめるお店です。

オシャレな店内で飲む丁寧に淹れていただいたコーヒーはとてもおいしいです。

  • 住所:那覇市首里当蔵町2-14
  • TEL:098-943-4399
  • 営業時間:6:00~18:00
  • 定休日:なし
  • 駐車場:お店の裏手に2台分あり

https://www.instagram.com/rokkancoffeeshuri/

カジュアル洋食A demain (アドゥマン)

当蔵交差点から住宅地に入ったところにある「カジュアル洋食A demain (アドゥマン)」は隠れ家レストランのような佇まいですが、女性のお客様に人気の洋食レストランです。

メニューが頻繁に変わるのでいつお邪魔しても新しい出会いがあります。予約してのんびりと味わいたいお店です。

  • 住所:那覇市首里当蔵町2-35
  • TEL:098-885-5678
  • 営業時間:
  • ランチタイム:11:00~15:00 L.O14:00 90分を目安に
  • ティータイム: 14:00~16:30L.O16:00
  • ディナータイム:18:00~22:00LO.21:00
  • ※ディナーコースは前日までの予約制
  • 定休日:月、火
  • 駐車場:お店の前に5台分あります

https://www.big-advance.site/c/187/1792/profile

金城ベーカリー

儀保駅のすぐそばにある金城ベーカリーです。

昔ながらのパンが並び、朝のパンバイキングが人気です。

  • 住所:沖縄県那覇市首里赤平町2丁目51-3
  • TEL:098-884-2505
  • 営業時間:平日:8:00~18:00 土曜日:8:00~17:00
  • 定休日:日曜日
  • 駐車場:あり

https://www.instagram.com/kinjobakery/

沖縄の自然とグルメを満喫しよう

湧き水をめぐってマイナスイオンを補給し、歴史ロマンに思いを馳せて、オススメのグルメスポットでお腹も心もしあわせを感じていただけたらと思います。履きなれた靴で是非どうぞ。

https://www.veltra.com/jp/japan/okinawa/?sid=1554


marine

余暇プランナー

東京出身、沖縄に移住して13年です。沖縄移住のきっかけは東日本大震災です。家も家族も無事だったのですが、地震酔いが続いたのが辛かったからです。 以前、ダイビングのために訪れて好きになったので沖縄に住むことにしました。 私が沖縄の好きなところは、暮らしやすい気候とおいしいものが多いことです。沖縄そば、コーヒー、パンなど、おいしいものばかり。沖縄の魅力は海だけじゃない!と思っているので沖縄のいろいろな魅力を発信します。

【沖縄】那覇市民もあまり知らない穴場スポット!湧き水めぐりをしよう

情報提供元: YOKKA
記事名:「 【沖縄】那覇市民もあまり知らない穴場スポット!湧き水めぐりをしよう