- 週間ランキング
こんにちは!ライターMiruです。
砂漠のオアシスと聞いたら、皆さんはどんな場所をイメージしますか?
砂漠が国土の大部分を占めているエジプト。人が住めるのは基本的に海や川がある地域ですが、砂漠の中にもオアシスが存在し、村がある地域もあります。
今回は、エジプト在住筆者が実際に訪れた絶景オアシス、「バハレイヤ」と「シワ」の2か所について紹介していきたいと思います。首都カイロの定番ピラミッドや遺跡以外も旅してみたい人必見です!
バハレイヤ・オアシスはエジプトの首都カイロから南西に車で約5時間のところにあります。カイロから出ている 一泊二日のツアー が数多くあるので参加をおすすめします。
ピラミッド周辺の砂漠を通り抜けて、ひたすら砂漠を進んでいくと、バハレイヤ・オアシスの最大の町、「バウィティ村」というところに到着します。
そこでこのような砂漠用の車に乗り換え、バハレイヤツアースタート!
こちらは、以前は火山が噴火しており、その跡となったのが黒砂漠。まるで月に来たかのような景色が見られます。登ってみると、 思いのほか急坂で高所なので、ケガしないようご注意を。
黒砂漠を抜けて進むと今度見えてくるのがクリスタルマウンテン。よくよく見ると、結晶の塊です。
オアシスにはたくさんの温泉が湧いていて、入ることもできます。筆者も真冬2月に入浴してみましたが、ぬるい位の温度だった印象です。砂漠にはシャワーがありませんので、手足を洗いたい人はかけ流すなり、つけてみるなりするとよいでしょう。
次に見えてくるのが、こちら白砂漠。白い岩は石灰岩の塊で、サンゴや貝類の死骸が積もり固まったものです。
ここ白砂漠では面白い形をした奇岩を見ることができ、一番有名なのはこのマッシュルームとひよこなのだそう。
白砂漠を見た後は夕日を楽しみます。
ここで見る夕日は遮るものが何もなく、とても静かで美しく、自然の偉大さを存分に感じられます。
このバハレイヤ・オアシスのツアーの醍醐味の1つが、白砂漠でキャンプを張って寝泊まりするという体験。ドライバーさんが場所を見つけ、手際よくテントを張ったり絨毯を敷いたりと準備をしてくれます。
夜になるとキャンプファイヤー開始。ドライバーさんたちが美味しいエジプト料理を調理してくれます。
チキンバーベキューのほかに、じっくり煮込んだスープ、その場で炊いたご飯など。火の周りを囲みながら皆でわいわい話し温かい食事を食べるのは、一生モノの思い出となるでしょう。
辺りが真っ暗になると見えてくるのが満点の星空!次から次へと流れ星も見られ、180度パノラマで見る星空は絶景!興奮間違いなしです。
そして静かな砂漠のど真ん中で就寝し、明け方に朝日を見るため早く起床します。
水平線から少しずつ昇ってくる朝日と奇岩のコントラストはとても美しく、時間が経つのを忘れるほど。朝から再び景色に感動することでしょう。朝日が昇りきった後は、ドライバーさんが用意してくれた朝ごはんを頂き、キャンプを片付けて車に乗り込み帰路につきます。
※冬に行く場合、砂漠の朝晩は大変冷え込みます。上着などを持参しましょう。
以上、数々の自然の絶景を見られるバハレイヤの紹介でした。続いてもう一つおすすめしたいのが、シワオアシスです。
シワはエジプト北西部のリビア国境からわずか50km程にある小さな町です。
シワは砂漠の中心とは思えない程水が豊富にあり、井戸の水は汽水(淡水と海水の中間の塩分を含む水)で作物の栽培に適しているためこの辺りではデーツやオリーブ、ミントなどが栽培されています。町はナツメヤシとオリーブの木でいっぱいです。
シワで湧き出ている水には塩分濃度が非常に高い土地があり、そこには広大な塩湖があります。濃度によって異なる色の湖が見られ、観光名所となっています。
塩分濃度が高いので水に浮く事ができます。
まるでイスラエルの死海をものすごくクリアにした様な塩湖です。深い塩湖やハート形の塩湖など、無数の塩湖が見られるので、お気に入りを見つけてみましょう。
塩田で泳いだ後は、泉の水で身体に付着した塩分を落とすのによいのが、こちらクレオパトラの泉。身体に付いた塩をスクラブ代わりにマッサージしながら落とすと、さらにお肌スベスベになります。クレオパトラの泉はシワで最も有名な泉で、底まで透き通った水が石造りのプールの中に湧いています。このプールは結構深さがありますが塩湖と違って体は浮きませんので、おぼれないよう注意しましょう。
シワのシンボルともいえるのが、こちらシャリ要塞。頂上は展望台になっており、ここから360度シワの街の絶景を眺めることができます。
渦を巻いたようなこれらの岩は、古代の要塞で、約800年前に泥と石と塩、そしてナツメヤシの木でつくられた自然の建物です。1926年に大雨が数日続き、要塞のほとんどが崩壊してしまい、今ではすっかり廃墟になりました。廃墟を散歩すると、まるで迷路のようです。
シワ・オアシスの街にはベルベル人(マグレブと呼ばれる北アフリカを中心に居住している民族)にルーツを持つ人々が多く住んでいて、彼らは自身の言語であるシワ語を話します。シワでは、その独自の文化や伝統に触れることができるでしょう。
とても長旅になるので、長時間バスがつらい方は、アレキサンドリアとシワの 中間地点のマルサマトルーフというリゾート地で1泊するなどして、休憩を挟む のもおすすめです。もしくは、カイロよりツアーを予約していきましょう。
いかがでしたでしょうか。
美しいビーチリゾートへ旅行するのも良いですが、たまには砂漠のオアシスへバカンスを楽しみに行くのも新鮮でおすすめです。
https://www.veltra.com/jp/africa/egypt/?sid=1554
※出入国規制やコロナ関連の最新情報は、各大使館や厚生労働省の公式ウェブサイトをご確認ください。
余暇プランナー
エジプト在住歴3年半、本業はカイロオペラハウス所属のプロバレリーナ。大阪で生まれ育った関西人です。 ロシアやアメリカに留学経験もあり、国内外旅行好き。 海外生活での体験を活かし、観光やグルメなどの記事をメインに皆様に共有できればと思っております。 よろしくお願いいたします。
来年こそ海外へ!【2023年版】エジプトの絶景オアシスへ行こう~バハレイヤ&シワ~