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ビーナスラインは、 長野県にある八ヶ岳中信高原国定公園内 を走る、風光明媚なドライブルートです。
以前は蓼科有料道路、霧ヶ峰有料道路という2つの有料道路で構成されていましたが、2002年に無料開放されました。
長野県茅野市内をスタートとし、長野県松本市にある美ヶ原高原の終点まで全長約76km あります。
ビーナスラインの 平均標高は1400mで、最高地点の美ヶ原高原は1920m にもなります。まさに「天空のドライブルート」といえるでしょう。
ビーナスラインのルートは茅野を出発した後、蓼科高原~白樺湖~車山高原~霧ケ峰高原~八島湿原~美ヶ原高原と高原地帯を疾走していきます。
ビーナスラインは主に3つのエリアに区分することができ、レストランやホテルが立ち並ぶ森の中のリゾート地帯である「 蓼科・白樺湖エリア 」、さえぎる木々がなく、草原の中を疾走しながら周辺の山々を眺められる「 車山・霧ヶ峰エリア 」、標高2000m近くにも及び、屋外美術館や牧場など開放感あふれる「 美ヶ原高原エリア 」と3つの趣の異なるエリアで構成されています。
ビーナスラインの見どころは何といっても開放感あふれる絶景を楽しめることでしょう。ドライブルートにはいくつもの展望スポットがあり、 八ヶ岳や富士山、南アルプス、中央アルプス、北アルプス、浅間山といった日本を代表する名山を見渡すことができます。
またビーナスラインではニッコウキスゲをはじめとする 高山植物を観賞することができ、その数は約200種類 に及びます。
ビーナスラインは 4月中旬~11月下旬までは全線オープン していますが、冬は一部区間が 冬期通行止めとなります。 ドライブを楽しむなら春から秋にかけてがよいでしょう。
その中でも 一番おすすめの時期は6月~9月 の夏です。標高が1400m~1900mと高いため、真夏でもとても涼しく快適にドライブを楽しむことができます。 平地が30℃を超えていても、ビーナスラインは20~25℃ほどと涼しく、まさに天然のクーラーです。 車の窓を開けながらドライブすると、爽やかな風が入りとても気持ちが良いです。
また夏の時期は高山植物が咲き誇る季節にもなるので、山々の絶景と花の景色の両方を楽しむことができます。
標高が高いため、紅葉は10月上旬~中旬頃になりますが、この時期は防寒具が必要でしょう。
ビーナスラインは長野県茅野市から松本市までを結ぶ山岳ドライブルートです。
アクセス方法としては茅野側、松本側または上田側からアクセスが可能です。
茅野市側から行く場合は、最寄りは中央自動車道諏訪ICになります。松本側からは長野自動車道松本IC、上田側から行く場合は上信越自動車道上田菅平ICから向かうことになります。
蓼科湖は、農業用水のため池として誕生した人造湖です。現在では、 蓼科観光の中心地 として賑わいを見せています。
湖の周囲は1kmと小さな湖で、周囲を白樺や落葉松の林に囲まれているので、湖面に映る蓼科の自然を眺めながら、1時間ほどの湖周辺散策をのんびり楽しむことができます。
https://tateshina.ne.jp/spot/guide_1.html
北八ヶ岳ロープウェイは、八ヶ岳の北端にある北横岳と縞枯山の間に架かっていて、 標高1,771mの山麓から標高2,237mの山頂まで、100人乗りの大型ロープウェイで約7分間で駆け上がる ことができます。
山頂には「 坪庭 」と呼ばれる自然が作り出した庭園が広がっており、1周約30分で高山植物などの季節の木々や花を観賞できます。
女神湖は白樺高原にある周囲1.8kmほどの小さな湖です。元々は農業用のため池としての人造湖です。「女神湖」というおしゃれな名前は、蓼科山の別名「女の神山」から名付けられました。
周囲はリゾートホテルなどが建ち、静かな雰囲気です。春はザゼンソウ、初夏はレンゲツツジなどが湖岸に咲き、 季節の花を観賞しながらの散策 を楽しめます。
https://shirakabakogen.jp/archives/2100
白樺湖は農業用のため池として造られた人造湖で、周辺にある湖の中でも最大級で周囲は約4kmです。
白樺湖エリアとも呼ばれるように、 周辺の高原レジャーの拠点であり、中心地 となっています。
湖の周辺は蓼科山や車山といった名山と、名前のとおり白樺の木々に囲まれ、湖周辺はリゾートホテル、レジャーランド、土産店が立ち並んでいます。
湖の周囲には遊歩道が整備されているので、ウォーキングなどを楽しむことができます。
車山高原は、 日本百名山にも選ばれている車山のすそ野に広がる高原地帯 です。夏場はトレッキングや高山植物の鑑賞、冬場はスキー場として年中観光客で賑わっています。
標高1,925mの車山山頂 はスキー場のリフトで気軽に行くことができ、山頂は周囲に遮るものがないため、 北、南、中央アルプス、富士山、浅間連峰の山々と360℃の大パノラマを楽しむことができます。
また 高山植物の宝庫としても知られており、約600種類の花々が咲き誇っています。 6月にはレンゲツツジ、7月からの夏の季節はニッコウキスゲ、8月下旬からはマツムシソウ、9月頃からの秋の季節にはススキの群落と夏のシーズンを通して季節の花を楽しめます。
https://kurumayama.com/tourism/
車山高原から霧ヶ峰に向かう途中にある休憩スポットで、駐車場にはドライブインや花畑があります。
展望の良いスポットとして人気があり 駐車場からは富士山、八ヶ岳連峰、アルプスの山々の絶景を眺めることができます。
ビーナスラインの絶景の途中に大きなレストランと広い駐車場が現れます。ここは 車山登山や八島湿原までのトレッキングルートの拠点 になっていて、シーズンを通して多くの登山客の車で賑わっています。
車山山頂まで行かなくとも周囲にはニッコウキスゲといった高山植物が咲き誇っているので、散策も楽しめますよ。
https://tozanguchi-p.com/post-4327/
ビーナスラインのちょうど中間地点ともいえる霧ケ峰高原にあるドライブインで、車山高原から八島湿原・美ヶ原高原へ向かう途中にあります。
ドライブインには信州そばやソースかつ定食、野沢菜や高原で作られた乳製品など 長野県の名物がそろっているので、お土産を購入するにはおすすめのスポット です。
霧ケ峰高原の北西部、標高1,630mに広がる日本を代表する高層湿原です。国の天然記念物にも指定されています。
その広さは3,000haにも及び、約3.7kmの周囲には遊歩道も整備されています。アップダウンもないので気軽にトレッキングを楽しめます。
貴重な湿原植物や生き物の宝庫でもあり、遊歩道を散策しながら高原の美しい景色と貴重な植物を楽しむことができますよ。
https://www.venus-line.net/trekking/course04/
霧ヶ峰高原から美ヶ原高原に向かう途中にあるビーナスラインでも有数の展望スポットで、休憩にはちょうど良い場所にあります。
展望台からは浅間山や三峰山、美ヶ原の山並みを一望 でき、売店では名物のきのこ汁を味わうことができます。
ビーナスラインの北側の終点になる美術館で、道の駅が併設されています。
標高2,000mにある美術館 は、360℃の展望が開けた美ヶ原の約4万坪の草原に、 国内外のアーティストが手掛けた350点あまりの現代彫刻を屋外に展示 されていて、高原を トレッキングしながら現代アートを楽しむ ことができます。
併設している道の駅では、長野県のお土産が揃っているのでお買い物に便利です。また展望もよく、眼前には上田市街から遠く長野市街、浅間山から北アルプスの山々を見渡すことができます。
美しの塔は、美ヶ原高原のシンボル であり、広大な美ヶ原牧場のど真ん中にポツンとたたずんでいます。
この塔は、霧が多く遭難者が出やすい美ヶ原高原での霧鐘を備えた避難塔として建立されました。高さは6mあり、文学碑にもなっています。
王ケ頭は標高2,034mで美ヶ原でも最高地点 に位置しています。山頂にはホテルと電波塔が立ち並び、牧場の風景とあわせて独特の景観を作り出しています。
https://www.venus-line.net/sightsee/%E7%BE%8E%E3%81%97%E3%81%AE%E5%A1%94/
https://www.venus-line.net/sightsee/%E7%8E%8B%E3%83%B6%E9%A0%AD/
標高1,500m~2,000mを走るビーナスラインは、絶景もさることながら、とにかく涼しいことがおすすめのポイントです。平地に比べて10℃ほど気温が低いので、真夏でも30℃を超えることは滅多にありません。まさに天然のクーラーですので、夏のドライブにピッタリです。
今年の夏は天空の大パノラマ、美しい高山植物、天然のクーラーが満喫できるビーナスラインドライブをお楽しみください。
https://www.veltra.com/jp/japan/nagano/?sid=1554
余暇プランナー
元旅行会社勤務で今は山の中の観光施設で働きながら旅ライターを行っています。元々旅行好きで大学も地理学専攻と根っからの地理マニアです。大自然の絶景と寺社仏閣などの歴史建築が大好きで、連休などあればすぐに車中泊で出かけてしまいます。その他登山やランニングなどとにかく家に引きこもっていることが苦手で、常に自然の中で過ごしていることが私の癒しになっています。
【長野】天空の絶景ドライブ!ビーナスラインの見どころをご紹介