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歌舞伎の舞台公演を高性能カメラで撮影しスクリーンで上映する、松竹ならではの映像作品。 2005年にスタートし、現在上映されている『阿弖流為(アテルイ)』が24作目。日本全国、34の映画館で上映され、ここ数年は「月イチ歌舞伎」と題して、 古典の名作から話題の新作までバラエティに富んだ作品を公開 しているので、歌舞伎好きの方にも、遠方であまり見たことがない方にも非常におすすめのコンテンツです。
多彩なカメラワークで、普段はよっぽど前の席でないと見られない俳優の息遣いや表情、衣裳の細やかな刺繍まで見ることが可能に!
一般2,200円、学生・小児1,500円、ムビチケカード3枚セット5,700円
https://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/
現在は、 歌舞伎NEXT『阿弖流為(アテルイ)』 が好評につき、東劇で期間を延長して上映中。劇団☆新感線で「いのうえ歌舞伎」を長年作り続けてきた作:中島かずき×演出:いのうえひでのりのコンビによる超話題作で、 主人公のアテルイ役は松本幸四郎(当時は市川染五郎) です。
https://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/news/2601/
イギリスのナショナル・シアターによる傑作舞台を各国の映画館で上映するプロジェクト。 2009年6月にイギリス国内でスタートし、日本では2014年から上映開始。
ナショナル・シアターでの上演後、録画した映像を編集し、イギリス国内で上映⇒40の国と地域で上映という流れでコンスタントに行われているのですが、各作品の上映期間が短く、いつどの劇場でやるのかも急に発表になるため、公式ウェブサイトをこまめにチェックしないと見逃してしまうのが少々厄介…。とはいえ、 世界トップレベルの演劇公演が日本にいながらにして見られる 、演劇人にとってはめちゃくちゃ有難い特別プログラムです。
一般:3,000円、学生:2,500円、障がい者:2,500円(要手帳提示、付添1名迄有効)
イギリスでの上演スケジュールとNTLiveの予定
ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(通称:MET)でのオペラ公演を、日本全国、21の映画館で上映。 世界最高峰といわれるMETの世界をスクリーンで、高額なオペラをかなりの低価格で鑑賞できます。
しかも、過去公演の上映ではなく、 今シーズンのものを日本語字幕付きで楽しめる ので、オペラファンはもちろん、まだオペラを見たことがない方、オペラは敷居が高いと思っている方に、特におすすめです。
一般3,700円、学生2,500円、ムビチケカード3枚セット9,600円
https://www.shochiku.co.jp/met/program/s/2023-24/
こちらは、つい先日、偶然に見つけた特別上映プログラム。
一般的な劇場よりもさらに上質な“音”で映画を楽しむ映画祭 で、全国各地の映画館で不定期に行われているようです。ライブ・コンサート向けの高品質な音響機器が劇場内に特設されるのが特徴。
私が見たのは、『グレイティスト・ショーマン』で、冒頭のシーンから低音がビリビリして音の洪水を全身で浴びる感覚でした。鑑賞料金は作品ごとに設定されていて、2,500円~3,300円と幅がありました。 企画する映画館ごとに作品のラインナップも変わる ので、時々「ライブ音響上映」で検索してみてください。
歌舞伎やオペラを見て見たいけど、見方が分からなかったり、言葉が分からなかったりで二の足を踏む時ってありますよね。チケット代が高いのも躊躇する一因になりますし。好きになったり、のめりこんだりすれば、鑑賞のための事前学習も苦にはならないのですが、はじめの一歩が難しいです。
そんな時は、今日ご紹介した映画館の特別上映に行ってみてはいかがでしょうか。
「いつか劇場で見てみたい」「オペラハウスに行ってみたい」なら、まずはお近くの映画館へ。もしかすると、新しい趣味が見つかるかもしれません。
余暇プランナー
小さい頃の夢は「世界ふしぎ発見!」のミステリーハンター、ライターのtomokoです。本業は演劇と外画アニメの演出をしています。子供向けの番組を数多く担当しているからか、小さな子供とすぐ仲良くなれるのが特徴。よく一人旅に出るので独身と間違われますが、既婚です。旅先では美術館や博物館に行くことが多いです。どうぞ宜しくお願い致します。
映画館の特別上映へ行ってみよう!シネマ歌舞伎・MET・NTLive・ライブ音響を徹底解説